レイハンル・テロ、9人逮捕、全員国籍はトルコ
2013年05月12日付 Zaman 紙


ベシル・アタライ副首相は、ハタイ県レイハンル郡での爆発に関し、「昨晩、最初のデータを発表した。シリアの諜報機関と関連のあるテロ組織がこの件と関係していることが判明し、人物もおおむね特定されていると。現時点では、このうちの9人が逮捕された。彼らの証言によっても、このことは概ね、確認された」と述べた。

■逮捕者はすべてトルコ人

ベシル・アタライ副首相はレイハンルでの爆発に関し逮捕された9人が、全てトルコ国籍者であると発表した。

アタライ副首相、ギュレル内相、エルギン法相、ミュエッズィンオール保健相、メフメト・ジェラーレッティン・レケスィズ県知事はハタイ空港で記者会見をひらき、そこで行った発表でハタイにおける作業を今後もつづけると述べた。

昨晩事件現場を視察したと述べたアタライ副首相は、「何軒かの家に慰問に訪れました。今朝も早い時間にレイハンルに行きました。もちろん町は悲しみに沈んでいます。遺族は葬儀を行っています。我々はグループに分かれ、それぞれ、犠牲者の埋葬と葬儀の礼拝に閣僚、国会議員として参加し、哀悼の意を表しました」と述べた。

アタライ副首相は遺族に対し、改めて忍耐を祈念するとし、次のように述べた。

「全作業を、このように注意深く行っています。(捜査の)進展をまた発表します。レイハンルやハタイの住民の皆さんには深く感謝しています。本当にみなさんは、努力の結果を神にゆだねる潔さと忍耐の心をおもちです。この事件が意図していたものは、扇動や挑発、シリアからの避難民に対するトルコの人々のマイナスの感情や反感の増進であり、混乱を引き起こそうとする悪意にみちた扇動的行動でした。しかし、トルコの人々がそれに乗ってはなりません。それゆえ、私は、ハタイでも、レイハンルでも、住民の皆さんへ、わが兄弟へ、ここから哀悼の意と慰問の言葉を伝えるにあたり、同時に、深い感謝も伝えたいと思います。我々は常にここにいます。今日、一部のメンバーはアンカラにもどり、首相と会合をもちますが、一部のメンバーはここに残ります。調査の進展も皆さんにご報告します。なお、これらの事情をよりよく知っており、この地域の出身でもある(エルギン)法相に対し、お悔やみをのべご苦労をねぎらいたいと思います。」

■記者からの質問―報道規制問題

エルギン法相は、記者からの「テロに関係し、アージルジレルというグループの名があがっています。事件の背後にいるとのうわさがあります。爆発物を積んでいた車に関するより詳細な情報をいただけますか?また、報道規制が行われています。どういう映像は報道でき、どれはだめなのですか?」との質問に対し、この種の事件では、捜査が健全にすすむよう、また市民が心理的にマイナスの影響を受けないよう、報道規制の決定がとられうると述べた。

エルギン法相は裁判所の決定がテレビ・ラジオ高等機関に伝えられ、テレビ・ラジオ高等機関が各報道機関にこれについて情報伝達をしたと述べた。

ハタイ県レケスィズ知事は、報道規制が、事件に関する物質的・精神的証拠の消滅を防ぐため司法機関によりとられた決定であるとし、「これにもとづき、事件現場での操作は今も続いている」と述べた。

レケスィズ知事はこれに関して逮捕された新聞記者がいるのかどうかとの質問に対しては、「おっしゃっておられる記者は、司法当局により事件現場捜査のために決められた境界をこえて撮影を行ったものです。そこで撮影を行ったため、司法による決定に反する行動をしたため逮捕されました。いま、司法手続きが行われています。これから必要な措置が取られます」と述べた。
(中略)

■「容疑者はすべて、トルコ国籍者」

アタライ副首相は、逮捕された容疑者の国籍に関する質問に対し、「すべてトルコ国籍者だ。すべてトルコ共和国の市民だ」と述べた。

爆発物の種類については、次のように述べた。「これは、大量の爆発物だった。その種類と量については、もちろん、現在技術的な検証が続いている。今ははっきりしたことはいえないが、2回の爆発で大量の爆発物がつかわれたことは、事件現場をみればすぐわかる。それは、まちがいない。次のこともいっておこう。事件や犯人に組織に関しては、逮捕者の証言から、非常に詳しいところまでわかってきている。まだ逮捕されていない数人のものがいる。現在の逮捕者は9人だけだ。だから、もう少し先での発表を前提に今はいわないが、そう長くかかるとは思わない。これは、トルコが現在、行おうとしている自分たちの解決プロセス、トルコのいいところ、問題をひとつひとつ解決するトルコに対し、困難に陥れようとする裏切り者の扇動行為である。しかし、見てのとおり、国中が手を差し伸べている。トルコ中ができるだけのことをしようとしている。我々は国民のそばのおり、今後も、この地域でより安心してくらせるよう、全ての支援を行う。レイハンルでの生活は最短期間で正常化するだろう。このために作業を続けている。」(後略)

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:29937 )