次期大統領選:ハッダードアーデル元国会議長らが立候補
2013年05月11日付 Jam-e Jam 紙

 本日、次期大統領選の立候補受付の最終日を迎える。今夜18時には内務省選挙本部の扉は閉められ、しばらく前から立候補の有無が取り沙汰されてきた一部の人物をめぐる憶測にも、終止符が打たれる。

 立候補登録が開始された先週火曜日〔=5月7日〕からこれまで、計366名が国家選挙本部にて立候補登録を行った。しかし重要なのは、護憲評議会によって立候補資格が認められる可能性のある主要人物の立候補登録である。彼らのなかには、しばらく前から大統領選への立候補の用意を表明し、宣伝活動を始めていた人もいれば、現在も状況を評価している最中の人もいる。

 立候補受付が始まって2日間、つまり火曜日から水曜日にかけて登録を済ませた主要人物は、ハサン・ロウハーニー、カームラーン・バーゲリー=ランキャラーニー、モハンマド・サイーディーキヤー、サーデグ・ヴァーエズザーデ、モスタファー・キャヴァーケビヤーンの6名である。そして木曜日になって、ホッジャトルエスラーム・モハンマド・バーゲル・ハッラーズィー〔※保守強硬派の宗教指導者〕やアリー・ファッラーヒヤーン、ルーホッラー・アフマドザーデ、元郵政電信電話相のモハンマド・ガルズィーらが国家選挙本部に姿を現した。そのうち、ガルズィーが選挙本部に現れたことは予測外のことで、彼が立候補する可能性については、これまでまったく取り沙汰されてこなかった。

 昨日も、国家選挙本部にとって盛況な一日となった。著名人数名が国家選挙本部を訪れ、出馬の意思を明確にしたからだ。

アーレフ元第一副大統領が立候補

 昨日立候補の届け出をした人物の中に、モハンマド・レザー・アーレフの姿があった。改革派政権で第一副大統領を務めた彼は、立候補登録を済ませたあと、記者団に対し、次期大統領選への出馬に関してモハンマド・シャリーアトマダーリー、エスハーグ・ジャハーンギーリー、及びモフセン・メフルアリーザーデらと合意に達していることを明らかにした。

 アーレフが名を挙げたこれらの人物のうち、シャリーアトマダーリーはしばらく前から出馬の用意を表明し、ハーシェミー=ラフサンジャーニーやセイエド・モハンマド・ハータミー、セイエド・ハサン・ホメイニーといった人物が立候補したときに限り、出馬を辞退すると強調していた。シャリーアトマダーリーは立候補登録を本日に先延ばししている候補者の一人である。〔‥‥〕

 こうした中、モハンマド・シャリーアトマダーリー選挙本部の広報官を務めるモフセン・バフラーミーは、セイエド・モハンマド・ハータミーならびに諮問評議会が、改革派の最終候補者を選出することになっていることを明らかにし、「第11期大統領選の立候補受付が終了するまでに、改革派の最終候補者は明らかになるだろう」と述べた。

 同氏はメフル通信とのインタビューの中で、「ジャハーンギーリー、メフルアリーザーデ、アーレフ、そしてシャリーアトマダーリーはそれぞれ、ハータミー派に属する候補者であり、彼らはこれら4人のうちから一人を立候補者に選んで、大統領選に臨むことになる。その他の人物は、選ばれた候補者が大統領になった際の政権の閣僚として指名されるだろう」と語った。

三者連合の最終候補者は?

 ゴラームアリー・ハッダードアーデル〔元国会議長〕は昨日、立候補登録のために内務省選挙本部を訪れ、三者連合のメンバーとして、立候補登録を行った最初の人物となった。彼はモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ〔テヘラン市長〕およびアリー・アクバル・ヴェラーヤティー〔最高指導者外交顧問〕とともに三者連合を結成し、これら三人の中から一人が最終候補者として選挙戦に出馬することを、しばらく前から強調していた。

 とはいえ、現局面では三人ともが立候補登録を行う公算が高く、ガーリーバーフとヴェラーヤティーの二人は本日、国家選挙本部を訪れることが予想される。ガーリーバーフは本日午前に、ヴェラーヤティーは午後に登録を行うとしている。

 ハッダードアーデルは昨日、立候補登録を済ませた後、記者団に対し、「『進歩連合』の最終的な候補者は、護憲評議会の見解が発表された後に決まるだろう」と述べた。

 ファールス通信によると、同氏は同連合の最終候補者を選出する際、何を基準とするのかについて、「このことについては、間違いなく世論調査の結果が有力な要素となるだろう。その他の要素が影響を及ぼす可能性もあるが、しかしわれわれの間では、世論調査の結果を考慮して最終的な候補者に辿りつくことになっている」と述べた。

ザーカーニーとレザーイーも立候補

 テヘラン選出の国会議員であるアリー・レザー・ザーカーニーも、昨日内務省選挙本部を訪れた人物の一人である。

 ザーカーニーは自身が立候補した理由について、イスラーム革命の目標達成を重要視しているためだと指摘した上で、「われわれのテーマは、イスラーム的進歩である」と語った。

 以前から立候補の意志を表明していたモフセン・レザーイーも、昨日立候補登録を行った。彼は誰とも連合を組むつもりはなく、また誰かのために立候補を辞退することもないと述べている。

 イラン学生通信の報道によると、彼は立候補登録を済ませた後、記者団に対し、「私はハーシェミー〔=ラフサンジャーニー〕、ハータミー、およびマシャーイーと戦う用意をしてきた。自分には彼らと戦うだけの力がある」と語った。

 昨日内務省選挙本部を訪れた人物の中には、元国会議員のアクバル・アッラミーやアリーレザー・アリーアフマディーといった人物も含まれていた。アリーアフマディーは第9期政権〔=第一次アフマディーネジャード政権〕で教育相を務めた人物で、彼の立候補についてはこれまで取り沙汰されたことはなかった。〔‥‥〕

五者連合の最終的候補者

 五者連合の候補者の立候補登録は、本日に持ち越されている。五者連合を形成しているのは、マヌーチェフル・モッタキー〔前外相〕、モハンマド・レザー・バーホナル〔国会第二副議長〕、ヤフヤー・アーレ・エスハグ〔テヘラン商工会議所会頭〕、モスタファー・プールモハンマディー〔元内相、現全国査察庁長官〕、及びモハンマド・ハサン・アブートラービーファルド〔国会第一副議長〕の面々で、彼らはオルディーベヘシュト月15日〔5月5日〕までに同連合の最終候補者を決定し、同連合から1名が選挙に立候補登録すると表明していた。

 しかし同連合の最終候補者の選定は同日までに終了せず、昨日五者連合のモハンマド・ホセイン・ムーサープール書記がニュースサイト「タスニーム」とのインタビューの中で、「アブートラービーファルド師が同連合の最終候補者として、土曜日(本日)に大統領選への立候補届を行うために、内務省を訪れることとなった」と発表した。

 しかしその一方で、一部のサイトは、五者連合の最終候補者を決めるための世論調査では、モッタキー及びバーホナルの票が高かったと報じている。しかし、昨日五者連合の最終候補者が発表されたことを受け、バーホナルは大統領選で自身を支持する予定だった団体に対し謝意を表した上で、五者連合の最終結論には従うこと、大統領選には立候補登録しないことなどを表明した。モスタファー・プールモハンマディーも、全体の意見に従う意向を強調している。

 ヤフヤー・アーレ・エスハグはこのことについて、これといった発言はしていない。しかし一部の報道によると、マヌーチェフル・モッタキーはアブートラービーファルドが最終的な立候補者になったことについて、最終候補者を決定する方法に関する以前の取り決めに反しているとして、自ら大統領選に出馬すると表明しているという。

 この報道によれば、モッタキーも立候補受付の最終日に選挙本部を訪れるつもりとのことである。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29948 )