「原理派は団結を余儀なくされた」:ラフサンジャーニーの大統領選出馬で
2013年05月13日付 Jam-e Jam 紙

 次期大統領選の立候補受付が終了し、〔有力者らの〕出馬の有無が確定して1日が経った今、大統領選の最終的な「極」が急速に形成されつつある。ハーシェミー=ラフサンジャーニーとジャリーリーの出馬が、過去2日間で起きた2つの重大事件であったが、実際この2つの出来事が、選挙の新たな「極」形成の主な要因となっている。

 「1+2」連合のアリー・アクバル・ヴェラーヤティーとゴラームアリー・ハッダードアーデルの二人は協調する形で、「もし〔保守派の宗教組織である〕《闘う宗教指導者協会》と《ゴム神学校講師協会》の二協会がサイード・ジャリーリー支持で一致するならば、彼のために選挙戦を辞退する」との重要な立場表明を行った。

 その一方で、「1+2」連合を構成するもう一人のメンバーで、テヘラン市長のモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフはこれまでのところ、この件について沈黙を守っている。またガーリーバーフを支持するサイトやメディアは昨日、「1+2」連合で誰を最終的候補者として選出するかについては、「世論調査」が基準となるとの立場を強調・宣伝した。

 他方、原理派に属する有力者らからは反ハーシェミー発言が徐々に聞かれるようになってきており、〔原理派の〕各メディアでは原理派の結束の必要性を訴える論調が現れている。

 「革命永続戦線」の候補者であるカームラーン・バーゲリー=ランキャラーニーは、サイード・ジャリーリーが大統領選に〔最終的に〕出馬する可能性が高まっていることに、肯定的かつ興味深い反応を示している。同氏は「92年〔2013年〕の選挙では、間違いなく、革命の言説は一人の旗手をもつことになるだろう」と述べたが、これが意味するのは、革命永続戦線もまたサイード・ジャリーリーのもとに結集し、全ての原理主義者とともに、ハーシェミー=ラフサンジャーニーに対抗する用意がある、ということである。

 「闘う宗教指導者協会」のホッジャトルエスラーム・サーレクも、「原理派は結束を余儀なくされている。この選挙で原理派が争うべきは〔身内ではなく〕別の党派の候補者である、ということだ」と述べている。

レザーイー「私は他の候補のために立候補を辞退することはない」

 その一方で、モフセン・レザーイーは教員養成大学において、ハーシェミー、マシャーイー、及びジャリーリーの三氏が大統領選に出馬したことについての最初の反応として、誰かのために自身が出馬を取り止めることはないと強調した上で、「彼らが出馬したことで、イランの選挙はより活性化した。私はハータミーも出馬することを期待していた。もし彼が出馬していたなら、選挙はもっと熱く、もっと真剣なものとなっただろう。いずれにせよ、誰が出馬し、誰が出馬しなくとも、私は選挙戦にとどまる」と語った。

 レザーイーはまた、「もし誰かが私よりも〔大統領として〕相応しい〔と判断したのなら〕、私が選挙戦の舞台に上がることはなかった」と強調した。

〔‥‥〕

ロウハーニー、出馬辞退の報道を否定

 ハサン・ロウハーニーがハーシェミー=ラフサンジャーニーのために出馬を取り止めたとの報道が一部で流れたことに対し、同師の選挙本部はそれを否定した。これによって、ロウハーニーの今後の選挙活動の行方は分からないものとなったが、昨日明らかになったところによれば、ロウハーニーはハーシェミー出馬にもかかわらず、現段階では自らの選挙活動を継続することを決意した模様だ。〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29953 )