イラク政府、PKKのイラクへの撤退を国連へ提訴へ
2013年05月15日付 Yeni Safak 紙

トルコで流血騒動を起こすPKK(クルド労働者党;非合法)メンバーたちを、イラクは長年受け入れてきた。ところがPKKが撤退を始めると同時に、突如国境のことを思い出したようだ。PKKメンバーが一団となって北イラクにあるキャンプへ撤退すると、ヌーリー・アル=マーリキー首相を始めとして、イラク政府に不快感が広がった。イラク政府はこの件に関し書面で、「(PKKのイラクへの)撤退を拒否する」と発表し、PKK党員の(イラク国内への)撤退はイラクの主権と独立を明らかに犯していると訴えた。

■平和的プロセスに不快感

PKKメンバーがトルコを離れ、イラク北部に撤退することに反対するイラクは、反対を唱えることだけでは飽きたらず、国連安全保障理事会でトルコを訴える構えだ。昨日の閣議会合でこの件を広く取り上げたとして以下の発表を行った。

「イラク政府は周辺地域における問題の平和的解決を目指しているが、この(PKK 撤退)問題がイラクとイラク国民の主権に害を与えることを承諾することはできない。我々は両国の安全保障のため、そして我が国に向けた侵害を阻止するために国連安全保障理事会に提訴することを決定した。」

このようなイラク中央政府の様子に対し、北イラク・クルド人自治政府のネチルヴァン・バルザーニー大 統領は、和平プロセスは好意的に受け止められており、「プロセスを良い形で終わらせるために(イラクは)全力を尽くす準備ができている」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:29963 )