イラン、ヨーロッパ向け天然ガス輸出のトランジットでトルコと合意(下)
2013年05月16日付 Jam-e Jam 紙
■ イラン=イラク間の新たな石油契約の詳細
他方、石油省のアリーレザー・ゼイガミー次官はイランとイラクの間で新たな石油契約が結ばれたことについて触れ、次のように表明した。「この契約によれば、イランは一日に300万~500万リットルの高品質の軽油をこの隣国に輸出することになっている。イランは以前にバスラ、及びバグダード地域にサウスパールス産のサワーガス〔※訳注:硫化水素が多く含まれる、脱硫処理を施されていない天然ガス〕を引き渡すためのガス契約を2つ締結したが、さらに軽油を輸出する新たな契約もイラク政府との間で結んだ」。
ゼイガミー次官はイラクとの新たな石油契約の詳細について、「2年前からこれまで、イランはさまざまな石油製品を輸出する契約をイラクとの間で結んできた」と述べた。
イラン国営石油精製流通公社の社長を務める同氏は、新たな合意によって石油製品の輸出に関する両国間の契約も延長されたと述べ、さらに「これにより、イラク側の提案によって、ガスの輸出量の上限が一日500万リットルにまで引き上げられた」と言明した。
同氏はまた、「新たな精油所計画が4つ、そして『ペルシア湾の星』精油所〔※〕の第一期が始動することから、イランの軽油生産能力は今年、日量1億リットル規模へと増強される見通しだ」と述べた。
※訳注:同精油所の建設は3段階に分けられ、第一期が終了すれば1日にガソリン1200万リットル、軽油600万リットルの精製が可能となると発表されている。第一期は2013年6月中旬までの完成を目指している。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30013 )