外国人ブローカーら、イランの農産物に殺到(中)
2013年05月14日付 Jam-e Jam 紙

 同業者組合や税関当局者によると、今や茶やタマネギ、ジャガイモ、リンゴ、干しブドウ、トマト、さらにはレタスや蜂蜜までも、ブローカーらの買い取りリストに含まれているという。こうした買い取りは、〔イラン北部の〕ギーラーン州やマーザンダラーン州、〔南西部の〕ロレスターン州、〔北西部の〕東西アゼルバイジャン州、〔東部の〕ケルマーン州、〔西部の〕ケルマーンシャー州、そしてフーゼスターン州などで行われている。

 これについて茶生産者連合のイーラジ・フーセミー理事長はイランのお茶生産者が抱える在庫をまとめ買いするために、インド人やマレーシア人、アラブ人のブローカーらが〔イランのお茶の生産地に〕進出していると指摘した上で、「これらのブローカーらはイラン産のお茶を、今後数年間購入し続けることすら提案している」と明かした。

 同氏はさらに、次のように述べている。

お茶の生産者たちはこのように売れることを歓迎している。というのも、政府は彼らに財政上の〔支援の〕約束を果たしていないか、果たしたとしても極めて遅いからである。政府が示す買い取り価格も低い。そうである以上、ブローカーらが高い価格を、それも現金で示しているというのに、お茶生産者たちがそれを拒絶する理由がどこにあるというのか。

 オルーミーイェ(ウルミエ)市議会の副議長を務めるモハンマド・ハズラトプール氏は、国内各地の農業組合に対する支援の不在が、農地への外国人ブローカーの進出の原因となっていると指摘する。同氏は本紙とのインタビューで、「これらのブローカーらはイランの農家や果樹園経営者が育てた農産物を買い取り、彼らの労働の成果を極めて高い価格で、国境地帯にある市場で売りさばいている」と述べた。

 同氏によると、西アゼルバイジャン州で外国人ブローカーらによって買われている農産物としては、蜂蜜、リンゴ、ブドウ、干しブドウ、ザクロ、タマネギ、ジャガイモなどがあるという。

 他方、東アゼルバイジャン州の税関当局によると、農産物を買い取る外国人ブローカーらが同州にも進出しており、「アラス自由貿易地区」内で農産物と乗用車の違法交換が行われているという。

 匿名希望の税関当局者は、本紙記者に

アルダビール州や東アゼルバイジャン州で収穫された一部の戦略的農産物が車と交換されているとの情報を入手している。ブローカーは車を合法的に、税関の敷地の外部にある自由貿易地区に持ち込み、その後農産物との交換で農家に渡す、農家は車を〔自由貿易地区から〕引き取って、それを国内市場で売る、といった手法が用いられている。

と明かした。

つづく


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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30018 )