ウルミエ湖再生計画に中国企業が参入:エネルギー省と協力
2013年05月19日付 Jam-e Jam 紙
深刻な水位低下と乾燥化がすすむウルミエ湖
東アゼルバイジャン州水資源開発公社のタギー・キャリーミー代表取締役は、ウルミエ湖再生と国内の水資源開発において中国企業と協力していくことを発表した。
■アラス川の水をウルミエ湖に
キャリーミー同代表取締役は、[5月18日]土曜日夜、東アゼルバイジャン州企画立案評議会において、イラン大統領と中国国家主席が、両国の相互協力で合意したと発言し、次のように述べた。
同代表取締役は、同プロジェクトの実施に必要な予算として14兆リヤール[約470億円]を計上していると述べ、こう付け加えた。
この中国企業は、イラン国内の他州でのダム建設でもエネルギー省と協力しながら計画を進め、また、投資を行っている。
■人工降雨プロジェクトも:24回の散布フライトを実施
キャリーミー代表取締役は、さらに、ウルミエ湖再生を促進する目的で、人工降雨プロジェクト[ロケットや飛行機を使って人工的に雲を雨の降りやすい状態にすること]も実施していると述べ、以下のように発言した。
同プロジェクトでは、これまでに、ウルミエ湖へ流入する河川域で、[人工降雨の誘因物質散布のための飛行機の]フライトを24回行っており、そのうち9回のフライトは、東アゼルバイジャン州域内で行われた。
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同代表取締役は、イラン国内の最高の技術を結集して、ウルミエ湖再生のための人工降雨プロジェクトを実施してきたと述べたうえで、同プロジェクトの実施により、ウルミエ湖の危機的状況が改善されることを希望すると発言した。
■「経済的偉業の創造」も
東アゼルバイジャン州水資源開発公社のキャリーミー代表取締役は、経済的偉業の創造のために今年、同公社が実施予定の計画に言及し、こう述べた。
昨年は、[同州南西部の]スィールヴェ・ダム建設に4500億リヤール[約15億円]を投じた。また、2000億リヤール[約6億円]をバーター取引予算から拠出した。今回の建設計画により、今年中にスィールヴェ・ダムに貯水が行われる予定である。
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( 翻訳者:8400001 )
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