アリー・モタッハリー議員、ジャンナティー発言を批判
2013年05月19日付 Jam-e Jam 紙

 テヘラン選出の国会議員であるアリー・モタッハリー氏は、次期大統領選が持つべき資質に関するジャンナティー臨時金曜礼拝導師(護憲評議会書記)の最近の発言を「非論理的」であるとして批判し、「ハーシェミー〔=ラフサンジャーニー〕師のベンツがジャンナティー師のプジョーよりも高価だとは思わない」と述べた。

 イラン学生通信の報道によると、アリー・モタッハリー氏は国会公開会議が行われている傍らで、記者団に対し、

ジャンナティー師は、ベンツに乗っているような人物に投票してはいけないと述べている。しかし実のところ、もし一部の当局者がベンツに乗っているのなら、それは〔その人物の〕護衛たちの判断によるものである。他方、この当局者が乗っているベンツは20年前、30年前のベンツであり、その価格は〔大衆車の〕プライドほどしかない。〔ジャンナティーの〕こうした発言は極めて軽率なものだと思う。

と述べた。

 同氏は、ジャンナティー師の発言は次期大統領から「貴族主義」を遠ざける必要性を強調したものだとする見解に対し、「ハーシェミー師の護衛たちがベンツや防弾車の使用を決めたのなら、それは同師が占めている立場によるものである。ジャンナティー師も移動にプジョーを使っているが、ハーシェミー師のベンツがジャンナティー師のプジョーよりも高価だとは思わない」と指摘した。

 同氏はさらに、〔大統領は質素でなければならないというジャンナティー発言は〕大衆欺瞞的で根拠に乏しいとした上で、「過去の選挙で、私たちは国民を騙し、彼らの票をある方向へと誘導して、現在の不幸へと至ってしまった。それゆえ、こうしたやり方を二度と繰り返してはならないのである」との考えを表明した。

※訳注:アリー・モタッハリーがここで言っているのは、アフマディーネジャードを「清貧の人」としてもてはやし、大統領に就かせることで、結果として国を混乱させてしまった、清貧であるかどうかというようなことを大統領を選ぶときの基準にすべきではない、ということ。

〔‥‥〕

 同氏は、次期大統領選は何極からなる戦いになると思うか、との質問に対し、次のような考えを示した。

次期大統領選は実際のところ、穏健主義と急進主義の間の戦いとなるだろう。原理主義か改革主義か、といったことは、もはや問題ではない。穏健な原理派と改革派が一方におり、急進派が他方にいる、というのが本当のところなのである。それ以外のグループ分けを、私は認めない。一方に原理派がおり、他方に改革派、また別のところにハーシェミー・グループがいる、あるいはハーシェミーは改革派に合流した、といった見方は正しくない。

 同氏は、改革派がハーシェミーのもとに結束していると言われていることについて、「実際には、原理派のかなりの部分も、ハーシェミーを支持している。彼が改革派に囲まれているといったイメージは正しくない」と指摘した。

〔‥‥〕

 モタッハリー氏は、ハーシェミーは〔護憲評議会による〕資格審査をパスすると思うかとの質問には、「ハーシェミー師は間違いなく立候補資格を認められる。彼が立候補資格を認められないようなことがあれば、革命と体制の原則が疑問視されることになろう。他方、マシャーイーの立候補資格は絶対に認められるべきではない。ハーシェミーの立候補資格は絶対に認められるべきだ」と主張した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30031 )