アンカラ地下鉄「不道徳な行為をやめてください」アナウンスに、反発の声
2013年05月22日付 Milliyet 紙
アンカラの地下鉄のアナウンスに、ホームで待つ人々は衝撃を受けた。
クルトゥルシュ駅で電車を待つ客に対し「お客様には、どうか道徳的な行動をとるようお願いいたします」というアナウンスが流れたのだ。このアナウンスは利 用客からの反発を招いたが、地下鉄の責任者は「監視カメラで不適切な行為が確認された若者に対し警告をしている」と説明した。
■ 監視カメラの機能はモラルの計測?
共和人民党(CHP)アンカラ選出議員であり人権調査委員会委員も務めるレヴェント・ギョクはこの問題を国会で取り上げ、「地下鉄の監視カメラの本来の機能はモラルの程度を測ることだろうか?」と問いかけた。
ギョク議員はムアンメル・ギュレル内務相に対し以下の質問主意書への回答を求めた。
1-地下鉄の監視カメラの本来の機能は何か。安全の確保か、それともモラルの計測か。
2-安全に関わる問題が確認された場合にはどうしているのか。安全を脅かす行為を止めるようにというアナウンスを流しているのか。
3-駅で乗り物を待つ国民が、道徳的な行動をとっているか否かを誰が決めるのか。そのような権限、務めはあるのか。
4-このような状況であればアナウンスを行うという命令を誰が出しているのか。地下鉄の駅員に対する「道徳の計測」命令など存在するのか。
5-この行為が国民を監視し管理し脅迫する施策になる可能性や、そのことが生み出す危険性についてどのような予防的手段を考えているのか。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:小野里ゆみ )
( 記事ID:30054 )