イラクへの小麦の不正輸出の増加、および砂糖ならびに食用油の価格高騰を受け、貿易振興機構は税関への新たな通達のなかで、小麦や砂糖、〔大豆から大豆油を搾り取ったあとの、家畜飼料に用いられる〕大豆粕(大豆ミール)の輸出は依然として禁止されていることを強調した。
タスニーム通信によれば、税関の通達には次のようにあるという。
〔輸出が〕禁止ないし条件つきとなっている商品の品目リストについてすでに通達を出したが、再度次のとおり強調する。すなわち、小麦の輸出は依然として禁止されており、よって、必要な措置を講じるとともに、全部署ならびに管轄の税関にその旨を通知し、命令がしっかりと実施されるよう、通常どおり継続的監督を行うよう求める。
貿易振興機構は別の通達のなかで、砂糖や大豆粕の〔輸出〕禁止の継続について強調し、これに関して税関が必要な努力を行うよう求めた。
■ コメ生産の自給自足3ヵ年計画が承認
他方、コメ自給自足戦略案編成タスクフォースの座長は、コメの自給自足に向けた戦略案が2100億トマーン〔公定レートで約170億円、自由レートで約60億円〕規模の予算で承認されたことを明かし、「この案によれば、今後3年以内にコメの生産でわれわれは自給自足を達成するだろう」と述べた。
ゴラームレザー・ハーネケシープール氏はISNA(イラン学生通信)に、「この案では、コメの自給自足達成に向けたあらゆる側面・計画が盛り込まれており、これらが実現すれば、イランはこの戦略物資に対する国内需要の残り約70万トン分を生産することで、今後3年以内にコメの自給自足が達成されるだろう」と述べた。
同氏はさらに、「コメ農家を特別に保護することを目的に承認された同案の中には、農家に対する生産補助金を決定する内容も含まれている。もちろん、〔彼らへの補助金支給の有無は〕彼らがコメの自給自足達成のために目標とされた数字〔分のコメ〕を生産することが条件となっている」と続けた。
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( 翻訳者:8410068 )
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