新型防空システム「第9のヘルズ」の生産ライン、稼働
2013年05月21日付 Mardomsalari 紙
同日付イラン・デイリー1面からの転載
第9代イマーム〔=モハンマド・ジャヴァード〕の生誕記念日〔=イスラーム太陰暦ラジャブ月10日、西暦5月20日〕とホッラムシャフル解放伝説記念日〔=イラン暦ホルダード月3日、西暦5月24日〕を目前に控えた昨日、国防相が見守る中、「第9のヘルズ〔※お守り、避難所の意〕」と名付けられた新型防空システムの大量生産ラインの稼働が始まった。
イラン労働通信の報道によると、アフマド・ヴァヒーディー准将はこの生産ラインの稼働開始式典で、高貴なるラジャブ月の日々、ならびにホッラムシャフル解放伝説と誇り高きベイトルモガッダス作戦〔※イラン・イラク戦争中、イラン南西部の都市ホッラムシャフルをイラクから解放するために、1982年に敢行された作戦のこと〕を祝う記念日が到来したことに祝辞を述べた上で、次のように語った。
〔第9代〕イマーム・ジャヴァードにちなんで《第9のヘルズ》と名付けられた防空システムは、国防省宇宙産業機構に所属する伝説創造的で有能なるエリート専門家たちの手によって設計・製造され、本日大量生産の段階に達したものである。これは防衛システムとしてはきわめて精巧で、標的を低高度にて捕捉・追跡し、自動かつスマートな形で標的に狙いを定めることができる。
国防相は防空システム「第9のヘルズ」の特徴として、移動性の高さや武器システムが携行可能なこと、そして夜にでも使用が可能なことなどを挙げ、「このシステムを国の防衛ネットワークに連結することも可能であり、また数分以内に脅威に対して準備・作動させることが可能である」と付け加えた。
同氏は外国の脅威に対する国の防衛力について触れ、
勇敢なるイラン・イスラーム共和国の軍は、8年間にわたる《聖なる防衛》〔=イラン・イラク戦争〕、ホッラムシャフル解放伝説のごとき偉大なる勝利の数々、そしてハード・ソフト両面における驚くべき進歩などの経験を活用することで、全軍最高総司令官〔=ハーメネイー最高指導者〕の指揮・指令の下、イスラーム的イランに対するいかなる敵対行為をも、確固たる姿勢で粉砕し、サッダーム体制よりも悲惨な運命を彼らに見舞う準備ができている。
と明言した。
ヴァヒーディー氏は〔イスラーム共和国が成し遂げた〕目も眩むような成果として、各種衛星打ち上げロケットや長・中・短距離ミサイル、対装甲システム、各種海洋巡航システム、および各種防衛システムの生産などを挙げた。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30105 )