投降のPKK員へ、終身刑
2013年05月27日付 Milliyet 紙


治安部隊が2年前ジュディ山でおこなった軍事作戦で自ら司令官に説得され降伏することを決めたテロ組織PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)に属する2人に加重終身刑が宣告された。

シュルナク県ジュディ山で2年前におこなわれた軍事作戦中に発見された洞窟で、作戦を指揮していた司令官が7時間続けた説得の結果、降伏した2人のPKKメンバー(うち1人はイラン国籍)は、ディヤルバクル第4重罪裁判所で加重終身刑の判決を受けた。

ジュディ山トゥシミヤ渓谷地点で治安部隊によって、2011年12月18日から23日の間に実施された軍事作戦で7層に分かれた洞窟が発見された。そこで、何人かの友人(部下)を戦闘で失った、軍事作戦を指揮する司令官が7時間続けた説得の結果、N.DとP.Rという名のPKKメンバーが降伏した。彼らは、裁 判にかけられてディヤルバクル第4重罪裁判所で加重終身刑の判決を受けた。

■建築学を学ぶ一方、PKKに参加

N.Dは約一か月前に裁判審理に姿を見せて発言し、イスタンブルの建築学部で学ぶ一方、友人の勧めにより組織(PKK)に参加したといい以下のように語った:「数回PKKから逃走することを試みました。恐怖から逃れることはできません。(トルコ)軍のこの前の軍事作戦は私にとってチャンスであり、降伏しました。私は組織のアーカイブ業務に関わってきたので、活動的な(軍事)任務には就いていません。あらゆる(軍事)活動には参加していません。コンピューター内の文書、アーカイブを整理していました。降伏した後、ある司令官とおこなった話し合いが報道機関で報じられました。(司令官は)私を家族、母に会わせてくれると話しました。私は(PKKに関わったことを)後悔しています。釈放されることを求めます。」

■ヨーロッパへ送られる予定だったが、(知らないうちに)シュルナクの山岳地帯にいた。

イラン国籍のP.Rは、組織(PKK)が自分をヨーロッパへ連れて行くという約束をしたが、(知らないうちに)、少しの間シュルナクの山岳地帯にいたと話した。P.Rは自身を以下のように弁護した:「私はが投降する前に起きた戦闘で2人の組織メンバーが、私たちが身をひそめていた洞窟へ逃げた。(トルコ軍)兵士が洞窟周辺を攻撃し、『降伏しろ』との呼びかけをおこなった。2日間の間、私たちの投降を待っていた。ボタン地域の副司令官(PKK)は私たちの投降を許可しなかった。洞窟へ沢山のガス爆弾が投げ込まれる中、戦闘が勃発した。他の組織のメンバーは逃走し、私たちは降伏した。」

判事団は、PKKメンバーの2人被告に対し、「国家の統一性と全体性の破壊」の罪により加重終身刑を言い渡した。

■「全トルコが司令官(の約束)を聞いた」

被告の弁護をおこなっている公正発展党所属ディヤルバクル選出元国会議員のジャビト・トルン氏は、判決に異議を唱え、クライアントは治安部隊に降伏し、いかなる軍事作戦に参加していないとの証左から酌量減軽の恩恵を受けるべきであるとし、加重終身刑の宣告に反発した。トルン氏は、被告らは降伏しただけでなく組織(PKK)について治安部隊へ情報を提供し、隠避罪を犯した2人の人物の逮捕を助けたと述べ、「すべてのトルコのテレビ局が軍事作戦と関連した映像でかれらを説得した司令官の『あなた方を家族に会わせます』との発言を伝えている。これにも関わらず、この罪を与えることは正しくな い。私たちは控訴します」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:30111 )