アフマディーネジャードに公金横領疑惑:ニューヨーク訪問の際に公費で家族を同行
2013年05月28日付 Mardomsalari 紙

 大統領には84名の随行員がいた。アフマディーネジャードの娘に始まり、バガーイーの息子、そしてサマレの妻などがそこに含まれていた。2012年の9月、4つ星ホテルのツインルーム一泊の宿泊代は400ドルから700ドルだったという。

 ニュースサイト「アスレ・イラン」が伝えたところによると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は〔昨年〕、大人数を引き連れてニューヨークを訪問したが、その中に自身の親族が含まれていた問題が取り沙汰されている。この問題は当時メディアの批判の的になったにもかかわらず、〔政治関係者たちの中で〕誰もこの批判に注意を向けようとはしなかった。

 ところが〔今になって〕、一人の国会議員が清貧(!)との評判の大統領による公金着服に反応を示し、憲法90条委員会にこの問題を訴え出た。90条委員会の委員長は、訴えを提出したのは1名以上だったと述べているが、これまでのところ、オルーミーイェ選出のナーデル・ガーズィープール議員以外の名前は挙がっていない。

 憲法90条委員会のモハンマド・アリープール=モフタール委員長によると、「航空運賃以外に、大統領が泊まっていたホテルの部屋が随行員たちにも提供され、一泊400ドルから700ドルだった。随行員の多くは、政府関係者の家族・親族の者たちだった」という。

 この違反行為が最終的に確認された場合、この問題は調査のために司法権に送られ、公金を使って親族や友人をニューヨークに連れて行った者に対して、法的罰則が科され、公金への賠償請求が行われることになるだろう。

 もちろん、この問題が最終的にそこまで行き着くのか、この訪問に関わった政府当局者らに対してそうした〔公金横領という〕判断が下され、刑罰が科されるのかについては、今後を見守らなければならない。

〔‥‥〕

※訳注:この記事の後半によると、大統領がニューヨーク訪問の際に同行させていた政権の親族関係者の中には、アフマディーネジャードの妻、ならびに息子と娘各1名、バガーイーの妻と息子、ラヒーム=マシャーイーの妻と息子、サマレ=ハーシェミーの妻が含まれていたという。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30118 )