今年度予算の赤字は65兆トマーン
2013年05月28日付 Mardomsalari 紙

 国会調査センター計画予算研究部長は、「原油輸出の減少と、それによる石油収入の減少を考慮し、92年度〔2013/4年〕予算はこの不足分を補うために、〔1ドル〕1226トマーンから2450トマーンになった為替レートの上昇を利用することになった」と述べた。

 イラン労働通信の報道によると、モハンマド・ガーセミー博士は第23回通貨・外貨年次大会の専門パネル会議の席上で、〔‥‥〕次のように述べた。

我が国の石油の輸出は減少しており、そのために石油販売から得られるはずの外貨も減少し、予算に計上されるはずの石油収入も減少した。そのため、昨年〔1ドル〕1226トマーンだった〔予算法で想定された〕為替レートを、今年2450トマーンに引き上げた分を財源とすることで、〔今年度予算では〕この不足分が補われている。

 経済の専門家である同氏はさらに、「もちろん、92年度予算では、91年度に比べて税収が30%上昇し、またエネルギー価格も40%引き上げられる予定となっている。さらに国有企業の売却によって、15兆トマーン〔※公定レート1ドル1226トマーンで計算すると約1.2兆円、取引レート1ドル2495トマーンで計算すると約6千億円〕の収入が予算法案に計上されている」と付け加えた。

 同氏はまた、「16兆トマーンを予定している公務員給与の引き上げを考慮するならば、92年度予算における赤字は65兆トマーン〔※公定レートで約5.3兆円、取引レートで約2.6兆円〕であると見込まれている」と述べた。

 ガーセミー氏は、この予算法案では国の開発予算の額は引き下げられていると指摘した上で、「重大なことが発生したり、制裁が強化されたり、中央銀行がインフレの抑制に失敗したりした場合、インフレ率がさらに上昇する可能性が極めて高くなるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30121 )