前略、労働大臣どの:「労働者たちは公約の行方を見ているぞ!」
2013年05月21日付 Jam-e Jam 紙
【ジーメジャム・オンライン】住宅手当と食糧手当の増額は、どこへ?
■オルディーベヘシュト月10日
【ISNA】[アサドゥッラー・アッバースィー]協同労働福祉相代理は、大統領の同意と、翌週からの労働者らの住宅手当と食糧手当の増額を発表。
■オルディーベヘシュト月15日
【各社報道】国会は[アサドゥッラー・アッバースィー]協同労働福祉相の信任案を可決。
■オルディーベヘシュト月30日
【メフル通信】協同労働福祉相はギーラーン州訪問を理由に、住宅手当・食糧手当決定の特別上級会合を取りやめ、延期した。
今こそ公約を実行するとき
我らが協同労働福祉相どのは、きっと、よく御存じだろう。気高く働き者の労働者諸氏を含むあらゆる層の人々が、様々な問題を深く理解し、分析しえるのだということを。彼らは国のトップらの言動とメディアの動向を、我々が考えている以上につぶさに観察しているのだ。
したがって、忍耐強い労働者諸氏が、この点を見逃すはずはない。労働省トップが、大臣としての信任を得るための瀬戸際で、メディアでこれらの公約を発表して時流に乗り、国会へと歩を進めたことを。そして、この公約を実行するときであり、約束を果たすときである今、同労働相は何を為すのか、ということを。
住宅手当は7年間、1万リヤールのまま
経済的な重圧のもとにいる何百万という労働者が、労働大臣どのをはじめとする要人らの口約束に望みをつなぎ、1万リヤール[約30円]ごとに通帳を開いてみているような今の状況では、こう言わなければならないだろう。労働大臣どのにとって、住宅手当(この7年間、1万リヤールに据え置かれたままだ)と食糧手当の僅かな増額など、大した金額ではないだろう。しかし、一労働者にとっては、のどから手が出るほど必要な金であり、日々の苦しい暮らしをどうにか凌ぐ、かけがえのない金なのだ。
こうした言動のツケを誰が払ってくれるのか?
こうして、大臣になる前と大臣になった後の矛盾する言動を比較してみると、多くの疑問がわきあがってくる。
大臣ポストに4か月間就くということは、このような顛末をもたらすほどの価値をもつものなのか? この敬愛すべき大臣どのは、誠実さを示すことの重要性とイスラーム的国家運営における役割の重さを認識しているのだろうか?このように言動をひるがえすことが、政府への信頼という高い資本を無に帰すことになりはしないだろうか?
労働者諸氏は今後も、このような公約に望みを託すのだろうか?そして、このような言動のつけを誰が払ってくれるというのだろうか?
緑あふれる春のギーラーンへの訪問と、労働者らの住宅手当と食糧手当の金額を決定する会合と、いったいどちらがより重要だろうか?
(マジード・アッバースゴリー:経済班)
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( 翻訳者:8400001 )
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