エジプト:ICカードによる燃料配給の開始
2013年6月4日『アル=ハヤート』
【カイロ:リーム・アブドゥ】
エジプトが、ICカードによる石油や液体ガス(石油から抽出した可燃性の液体)の配給計画の第一段階の実施を開始した。それらの燃料は燃料の貯蔵庫から配給所へと運ばれる。石油省と財務省両相の協力のもとで実行されるこのプロジェクトは、以下のことを目標としている。すなわち、石油製品の流通体制に対する統制の強化、その消費の合理化、政府の支援を有資格者に届けることだ。
ICカードは燃料貯蔵庫と、カイロとギーザの両県にあるいくつかの燃料補給地との間で最初に利用された。向こう数日間の間にこの試みが広く行き渡るように調整し、燃料貯蔵庫と燃料補給地間で連絡が容易になるように電話回線、インターネット回線などの設置することが目的だ。13社が所有する61の貯蔵地が、エジプト全土の燃料補給地2,870カ所と結ばれることになる。
エジプトのシャリーフ・ハダーラ石油大臣が、エジプト国営石油会社のターリク・アル=ブルクターウィー最高経営責任者(CEO)から受け取った報告書の記述によれば、当プロジェクトの第一段階には二つのことが含まれているという。一つ目は、貯蔵庫と補給地の間の燃料の流通体制の監視を強化することだ。それは、エジプト全土の燃料基地が受け取る燃料の量を厳密に、かつ秩序だって定めることを通じて行われる。二つ目は、援助された燃料の流出や密輸の減少を政治的に扱うことだ。
(後略)
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:丸橋遼太 )
( 記事ID:30202 )