「お届け先はタクスィム広場」―ビザ、ハンバーガー、ぞくぞく届く
2013年06月04日付 Hurriyet 紙


ゲズィ公園の騒動により、インターネットによるフードデリバリーが増加した。イスタンブル、タクスィムの活動家たちのために、トルコの全国各地はもとより世界中から食べ物の配送注文がされている。届け先にタクスィムのゲズィ公園を指定した依頼主は、たくさんのピザやドゥルム(トルコのラップサンドイッチ)、ハンバーガー、飲み物を送っている。

イスタンブルのゲズィ公園で起きた騒動以降、インターネットからのフードデリバリーの注文が急増している。国内各地から活動家たちを支援するため食べ物や飲み物が送られている。タクスィム、ゲズィ公園周辺が届け先に指定された食べ物、飲み物は、クレジットカード払いでインターネットを通して注文される。活動家の支援者の多くはピザ、ハンバーガー、ドゥルムなどのファストフードを選んで注文している。中には社員が組織的に大きな注文をして活動家を支援する企業もあった。活動家たちはインターネットを通じて配信したメッセージのなかで「ピザをありがとう。あとガスマスクを送ってください」と要請している。

■予算に合わせて注文

注文は特に金曜日から急増したと話すのは、yemeksepeti.com〔トルコのフードデリバリー総合サイト〕のCEOネヴザト・アイドゥン氏。彼は、 「活動家たちを支援したいと考える人々がタクスィム、ゲズィ公園周辺の住所に食べ物や飲み物を注文しています。また届け先の住所は、ソーシャルメディアで組織化された活動家たちが共有しています。トルコの全県からこの場所への注文が届きます。注文した人々は自分で支払いをしています。そのためこれらの注文をする人々は、自分の予算に合わせて注文商品を選んでいます。これより多いピザの注文は目にしたことがありません。このほかに、ミネラルウォーターをはじめとする飲み物が注文されています」と話した。

■2500TLの注文

アイドゥン氏は、注文はトルコのみならずドイツやベルギー、フランス、アメリカ、イギリス、はたまたケニアからも届いていると話し、「1000件を超える 注文をいただきました。これらのうち1件の注文での最高額は2500TL(およそ13万3400円)です。注文の1割は国外から届きました。特にヨーロッパ各国で暮らすトルコ市民の方がこのような形で活動家を支援されています」と語った。

■宅配が困難に

またフードデリバリーに関して配達の遅れがあると話すネヴザト・アイドゥン氏は、「騒動によって一部の場所に配達する際に、しばしば難しい場面に出くわすことがあります。騒動が特に激しいタクスィム、ベシクタシュ、ギュムシュスユ、アキャーレトレルなどでは配達が遅れています。けれども戻った配達員の話を聞く限り、注文は確実にお届けできております。配達できないという心配はあまりありません。配達員の若者たちはこの件に関してとても慎重に行動しています。私どもは注文数に関し細かな調査をいたしました。合計1000件以上の注文が届きました」と話した。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:30214 )