ゲズィ公園抗議運動で、聖「昇天の夜」への気配り
2013年06月06日付 Radikal 紙


「ゲズィ公園抗議運動」デモ参加者らは、「昇天の夜」(ムハンマドが昇天したとされる夜。聖夜)に大量のカンディル・スィミットとアイランを配った。抗議活動開始日以来、大量のお酒を飲んでいたデモ参加者らであるが、聖夜のためにお酒を飲む姿は見受けられなかった。参加者たちは日が暮れると皆一緒に、プロジェクターを使って、「ネシェリ・ギュンレル(楽しき日々)」という映画を屋外鑑賞した。

9日目のタクスィム・ゲズィ公園抗議運動は、静寂が支配する一方で、デモ参加者は様々な形で楽しんでいる。連日行われた抗議運動の間、大量のアルコールを飲んでいたデモ参加者であるが、「昇天の夜」にお酒を飲む姿は見受けられなかった。その代わりに、デモ参加者はお互いに聖夜のスィミットを差し入れし合った。差し入れの中には、ロクムやコロンもあった。デモ参加者の中には、アフリカ系、アジア系の人もいた。2本の木に括り付けたハンモックの上で、サングラスをかけた犬を抱いた若者が、かなり関心を集めていた。デモ参加者らの関心を集めていた若者は、親しく近寄ってきた人々にキスをしようとしていた。

■ゼケリヤ・ベヤズもゲズィ公園にいた

デモ参加者の中に現れた二人の若い女性(一方の女性はスカーフをかぶっていた)は、その身なりと鳩を手にしていたことにより、かなり関心を集めていた。抱き合うことは自由、と言いながら、ゲズィ公園を行く人々へ両手を広げた女性の一人は、デモ参加者と抱き合いながら、良き聖夜をと祈っていた。ゼケリヤ・ベヤズ氏(マルマラ大学、イスタンブル大学神学部教授を歴任、コラムニスト、ムフティ)も公園にいた。デモ参加者のために「昇天の夜」を祝い、「公共財産に被害を与えないようにしましょう。これらは、我々の財産です。目を覚ましなさい。ああトルコよ、祖国が売られている」と述べた。ベヤズ氏は、耳を傾けむける群衆に対し、長いスピーチを行った。 一方で、公園の隅に「抵抗の地」と名付けられたテント地がつくられた。45ものテントが設置されるテント地のために、イズミルからやって来たデモ参加者はこう語る。「現在は、非常に素晴らしい状態です。我々は、ばらばらだった人々を統制しました。このテント地は公園中に広めたいです。」

■「ネシェリ・ギュンレル(楽しき日々)」を鑑賞した

夕刻になると、ゲズィ公園は大勢の人々が詰めかけ大混雑となったが、デモ参加者らは、地面に設置したプロジェクターと白いスクリーンを使って映画を楽しんだ。混雑によりなかなか場所を見つけられなかったデモ参加者は、映画上映場所で皆と一緒に「ネシェリ・ギュンレル(楽しき日々)」というタイトルの映画を鑑賞しつつ、楽しい時間を過ごした。これまで、多くの警官が出動し取締りを行っていたドルマバフチェやギュムシュスユ通りも静かだった。ゲズィ公園では、デモ参加者の待機が続いている。

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( 翻訳者:加園千尋 )
( 記事ID:30235 )