デモ隊と警察署長の間で「給料」やりとり―アダナ
2013年06月07日付 Milliyet 紙


アダナで、タクスィムのゲズィ公園の抗議運動を応援するために集まったデモ参加者たちは、解散するよう警告した警察に対し、「あなたの給料は私たちが払っている」と声を荒げた。アダナ県警副部長のイスマイル・ビルギン氏は財布から50リラを出すと、叫ぶ抗議者たちにそれを示しながら「これがあなたが払った分の私の給料です、受け取って解散なさい」と言った。

アタテュルク公園でイスタンブルのゲスィ公園抗議運動を応援するために集まったおよそ100人は、アタテュルク通りから公正発展党(AKP)の県本部まで歩 いて行こうとした。カスム・ギュレキ橋の近くで警察と対面した参加者たちは警察の再三の警告にも関わらず解散しようとしなかった。一方、県警察副部長のイスマイル・ビルギン氏はデモ隊解散のため、彼らを説得しに出向いた。そこで抗議者らは「あなたの給料は私たちが払っているんだ」と叫ぶと、ビルギン氏はポケットから取り出した50リラを彼らに差し出し、「これが私の給料のあなたが払った分です、受け取って解散なさい」と言った。金を受け取った者は、 報道関係者たちに見られていたことを知ると、その金を地面に投げ捨てた。この一連の出来事の後、最終警告を行った警察に対して石が投げつけられることもあった。再三の警告にもかかわらず解散しなかったデモ参加者たちに対して、警察は高圧放水を用いて干渉を行った。およそ10分間にもわたる放水後、参加者たちは裏通りに逃げ込むなどして逃げていった。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:30252 )