ゲズィ公園で、金曜礼拝
2013年06月07日付 Milliyet 紙
アンチカピタリストムスリム組織が、金曜礼拝
アンチカピタリストムスリム組織が、金曜礼拝

06.08 02:30
ゲズィ公園の11日目、興味深い光景が見られた。「アンチ・カピタリスト・ムスリム組織」によって、公園で「抵抗の金曜礼拝」が行われた。アダナで亡くなった警視の名が、公園内の道につけられた。


聖昇天の夜に、ゲズィ公園でカンディルの祈りと礼拝を行った「アンチ・カピタリスト・ムスリム組織」のメンバーは、昨日、金曜礼拝のために公園の入り口を、まるでモスクのようにかえた。周囲にいたデモ参加者からも加わるものがいて、約200人となった集団は、セダト・ドアンの説教を聞いた。説教では、「この金曜の昼にゲズィ公園に集まった。この国を略奪するものにつけを払ってもらうためにやってきた。この襲撃は、人権への罪である。人が一緒にいる権利を守ることは合法である。権利である。合法である」と述べられた。

■警官のために、祈り

その後、神学者でコラムニストのイフサン・エリアチュク氏により、まず金曜礼拝、その後、この一連の事件で命を落とした人々のために葬儀の祈りが行われた。エリアチュク氏は礼拝の前に、アダナでデモ隊に対応するなかで命を落とした警官ムスタファ・サルをさして、「亡くなった警官のためにも、祈ことを忘れてはいけない。彼も我々の子供だ」と述べた。公園内の別の宗教的な催し物は、アレヴィー協会によって行われた。アレヴィーのデモ参加者らは、祈りの言葉を唱えながら、公園の人々に肉とピラフを配った。

■拡大するゲズィ公園

デモ隊により、次第に小さな町の様相を呈しはじめたゲズィ公園では、これまでに比べて、人数は減っている。しかし、様々な催し物が絶えず、一日中おこなわれた。高校生が主体のグループが、スローガンをさけびながら見て回り、折々には、太鼓とラッパの演奏で輪になってハライの踊りが披露された。ボアジチ大、サバンジュ大、ビルギ大のような様々な大学や国外からきた一群の研究者や学生らは、そこで「青空大学」をつくって授業をした。朝には、「ならず者予備校Çapulcu Dershanesi」で、ボランティアにより、特別授業が行われた。

■公園の通りに名前

デモ参加者らはゲズィ公園の「生活ゾーン」にテントをはり、その間にできた道に、名前をつけた。名前のなかには、暗殺されなくなったフラント・ディンク記者や、同じく殺されたホモセクシャルのアフメト・ユルドゥズ、著名な言語学者ノーム・チョムスキーの名前もあった。アダナでデモ隊に介入するなかで橋から落ちて亡くなった警官ムスタファ・サル氏の名前も公園内に、「殉職警視ムスタファ・サル通り」としてつけられた。

■平和的な雰囲気

公園では、クリエティブな雰囲気が支配的である。ミーマール・スィナン大学の建築工学デザイン学科の何人かの学生たちは、段ボール箱から座る場所や日よけを作った。外国人留学生らも英語で、「国際学生もあなたたちを支援する」とのプラカードの前につくったスタンドに座り、支援をつづけた。ドイツからエラスムス・プログラムできて、ミーマール・スィナン大学で建築を学ぶMartin Ziererさんは、「ここには、とても素晴らしい平和的な雰囲気がある」と語った。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30303 )