スカーフを巻いた女性への暴力事件再び
2013年06月16日付 Zaman 紙


エルドアン首相が「私の親戚にあたる女性が道端で暴力を受けた」と発言して話題となった、スカーフを巻いたZ・Dさんの事件によく似た事件がイズミルでも発生し、ドゥイグ・タクムさんという若い女性教師が被害を受けていたことが分かった。

ゲズィ公園デモを支持しているある集団が、イズミル郊外鉄道社の電車に乗っていたタクムさんに暴言を吐き、暴力行為をおこなった。タクムさんは、このグループのひとりの女性から頭に巻いていたスカーフをはぎ取られ、さらに侮辱的な言葉を浴びせられたが、殴られるあと一歩のところで助かった。

事件はカルシュカヤ郡で月曜日(10日)の夕方起きた。小学校教師のドゥイグ・タクムさんは、仕事が終わった18時ごろ、帰宅のためイズミル郊外鉄道の電車に乗った。タクムさんは自分と一緒にデモの参加者たちが乗車したと話す。「彼らは政府に批判的な話をしていました。〔その中の一人が〕後ろから私の肩を叩いたので、私はどうかしましたか、と尋ねました。すると、『昼間いい気になって外にいるのだから、夜も出歩きなさいな』という風に言ってきました。私がスカーフを巻いていたから、彼らはこんな行動に出たのです。私がこれを無視すると、もっと腹を立てて、私のスカーフをむしり取りました」と振り返った。
これに抗議すると他のデモ支持者も立ちあがって囲い込んできたので、タクムさんは電車が止まるとすぐに降車した。泣きながら家へ帰ったと話すタクムさんは、「スカーフが引っ張られた時にスカーフを留めるピンが頭に刺さりました。家に帰るまでこれに気付きませんでしたが、腫れていました。あの人たちを許すつもりはありません」と語った。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:30458 )