デモのきっかけはこの4人のツイート―「タクスィム・ゲズィ暴動事件」調査報告書
2013年06月16日付 Yeni Safak 紙
ゲズィ公園事件を過熱させているツイッターでのメッセージのやりとりに関して、その中心に4人の人物がいることが分かった。5月31日と6月1日の二日間に、のべ1500万件のメッセージのやり取りを誘発させた4人は、チュニジア、リビア、エジプト、イエメン、バーレーンのデモにおいても積極的に活動していたことが判明した。
国家諜報機構機密情報部、警視庁サイバー犯罪対策課、情報技術通信機構が共同でおこなった捜査によって、これら4人の名前が特定され、彼らのソーシャルメディア上での活動が報告書にまとめられ、エルドアン首相のもとに送られた。報告書には「タクスィム・ゲズィ暴動事件」との表題がつけられている。
あぶりだされた4人のうち、ひとりは外国籍ある。ひとりはゲズィ事件で有名になったある私立大学で働いている。さらにひとりは新聞記者である。彼らは人々を扇動するメッセージや、警察官による暴力行為を示す写真を発信した。報告書によると、5月31日に50万件の新しいツイッターアカウントが開設された。
タクスィム、ゲズィ公園のデモをきっかけに始まり、通りでの暴動に発展した今回のデモは、ついに諜報機関を動かした。
国家諜報機構機密情報部、警視庁サイバー犯罪対策課、情報技術通信機構が共同で行った捜査は、「タクスィム・ゲズィ暴動事件」というタイトルの報告書になって首相府に提出された。報告書では、ソーシャルメディアを通して扇動された事件の中心に4人のツイッター利用者がいると記された。
■これまでの「アラブの春」に関係
最近の活動で話題となったある私立大学の関係者、新聞記者、外国籍人物を含む4名のツイッター利用者が、5月31日と6月1日におよそ1500万件のツイートが投稿されるきっかけとなったことが記されている。この利用者たちは、2009年イランの「緑の革命」やその後広まったチュニジア、リビア、エジプト、イエメン、バーレーンの「アラブの春」のデモにおいても熱心に活動していたことが明らかとなった。
■50万件の新規アカウント取得
ゲズィ公園のデモが始まった日の5月31日に投稿されたツイートの数は、普段よりも2~3倍ほど多かった。
5月31日に146万人の利用者がおよそ1524万7000件にのぼるツイートを投稿した。その日、新たに50万件のアカウントが開設された。6月1日には、利用者数が前日と比べ20万人から30万人ほど増加したとされている。また、中心となった4人が、民衆を扇動するための戦略として警察官による暴力行為を示す写真を共有したことが明らかにされた。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:30459 )