16日のエルドアン首相演説にみる、「次の追及先」のサイン
2013年06月17日付 Milliyet 紙


エルドアン首相は、ゲズィ公園事件に関係し、今後予定している捜査について、言及した。どの個人やグループの捜査が行われるのヒントは、演説のなかにある。

ゼィティンブルヌ(のカズルチェシュメ)で行った演説で、「メディアやソーシャルメディアで憶測を流したものを追及する」と述べたエルドアン首相は次のようにつづけた。

「我々が政権についたとき、表現の自由は制限されていた。新聞では、ある種の問題はふれられないでいた。今は、新聞でもテレビでも、ソーシャルメディアでも、その種のことはみられないでしょう。しかし、連中の本性は明白だ、道を誤るものは、やはり誤る。友人にも、敵対する人も理解してもらいたい。トルコは、タクスィム広場だけではない。」に

■ディヴァン・ホテルから3万食

2週間前にハベルチュルクTVへ最初に出演した際に、デモの背後にはコチ・グループがいるといったエルドアン首相は、昨日も、ゲズィ公園のすぐ裏にあるディヴァン・ホテルがデモ隊に対し門戸をあけたことを理由に、今度は、名前をあげずに、同グループへの非難をした。エルドアン首相は、「タクスィム広場に、3万人分の食事をだれが運んだかはわかっている。自分のホテルで、テロを働く連中の仲間を泊めた連中はだれかわかっている。このことの清算はしなくてよいのか?その清算をしないならば、その時は、この国の国民が私に清算を求めるだろう」と述べた。

■アラボラ氏、再び標的

エルドアン首相は、アンカラに続き、イスタンブルでも名前はださずに、メフメト・アリ・アラボラ氏を標的にした。首相のやり方を批判した俳優のムジュダト・ゲゼン氏は、電話で参加したハルクTVの番組で、「エルドアン首相は芸術家にあれこれいうのをやめるべきだ。メフメト・アリ・アラボラを食い物にはさせない』と述べた。

■(ベシクタシュ応援団の)チャルシュに、「テロ」捜査

タクスィムを城塞のように守っている警官隊は、捜査も行った。人々を襲ったとされる200人のリストが作られ、22人が拘束された。このうちのチャルシュメンバー10人については、「テロ対策法」による措置が行われる。

ゲズィ公園を一昨日の晩に空っぽにした警官隊は、昨日はテクスィム連帯プラットフォームの呼びかけで再び広場にでようとした人々に対し、テクスィムをまるで城塞のように守った。その一方で警察は逮捕のための捜査を行い、22人を拘束した。

■200人を追跡中

ゲズィ公園抗議の間中、ソーシャルメディアで扇動的な情報を流し、人々を扇動し、公的資産を破壊し、警官に暴行を働き、周囲の商店や銀行の支店に被害を与えたとの容疑で200人のリストが作られた。

■サッカーチーム応援団のリーダーら

この取組の一環で、まずベシクタシュの応援団チャルシュに対する捜査が行われた。チャルシュの創設者の1人でサル・ジェムの名で知られるジェム・ヤクシュカン、チャルシュのプラカードを書いたデヴェ・エロルの名で知られるエロル・オズィル、以前に、「チャルシュ殺人事件」でもその名が取りざたされたこともあるムラト・アクユルドゥズを含む10名が、昨日の朝、それぞれの家で拘束された。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30470 )