イラン鉱工業組合会長が指摘「国内の生産施設の4割以上が停止状態」
2013年06月09日付 Mardomsalari 紙
現在、国内の生産活動の4割以上が停止状態に追い込まれている。その根本的な原因は、銀行の利率が高く、また為替レートが上昇したことにあり、国内産業は昨年から今年にかけて、危機に直面している。イラン鉱工業組合会長はこのように述べ、「国内の生産活動の4割以上が停止状態にある」と語った。
イラン労働通信によると、イラン鉱工業組合会長のハーディー・ガニーミーファルド氏は、記者会見の席で〔‥‥〕次のように付け加えた。「昨年は様々な攻撃と制裁という圧力がありながら、6割の産業が活動状態にあった。その一方で、マフィアがこの間に莫大な利益を着服していた。〔例えば、〕彼らは一つ800トマーンで倉庫に溜め込んだ商品を、4000トマーンで国民に売りつけていたのである」。
同氏は各銀行のパフォーマンスについて批判した上で、「外国からの圧力があるにもかかわらず、主要銀行は国家開発基金の資金を利用した産業向け融資を積極的に行わなかった」と指摘し、さらに「国内生産が活性化すれば、石油輸出への我々の依存度も減少し、国内総生産におけるわれわれ〔=工業部門〕のシェアも増すはずだ」と語った。
続けて、工業連盟のホセイン・サーサーニー書記は、ここ10年間の国内の鉱工業生産について、「工業は経済の原動力であり、工業関係者の声は社会のあらゆる部門に届けられる必要がある」と指摘した。
同氏はさらに、「残念なことに、鉱工業省との間で結ばれた各産業への資金提供に関する合意はいまだ実行されていない。経済分野における意思決定や政策決定には一体性がなく、バラバラに実行されている」と付け加え、「銀行預金に対する課税がまったく行われていない現状は、工業部門のビジネス環境にとって適切とは言えず、経済的合理性もない」と明言した。
同氏はその上で、「鉱工業省は国の所管として、工業部門が抱えるマクロな問題の解決に向けて、工業関係者への支援を強化すべきだ」と述べた。
また鉱工業商業省内に設置されている現代産業研究センターのマァスーミー所長は、この会見で「産業分野におけるわれわれの能力を底上げさせるためには、文化と生産という二つの領域がコラボレートする必要がある」と述べた。
〔‥‥〕
同氏は91年度〔西暦2012/13年〕の石油以外の輸出額について、「昨年の石油を除く輸出額は34憶1000万ドルだった。この数字は90年〔同2011/12年〕に比べると6%の減少だが、しかし民間部門の努力によって、液化天然ガスと石油化学の二部門の輸出減を補うものだった」と指摘した。
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( 翻訳者:8411100 )
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