タクスィムに「立つ男」―スタンディング抗議はじまる
2013年06月18日付 Milliyet 紙
警察隊によるゲズィ公園への介入後の日曜日、タクスィム広場に入ることが禁止された。これに抗議するエルデム・ギュンドゥズという人が、月曜の夕方からタクスィムの地下鉄出口で身動きせず、声も発せず立っている。同じ行動をとる人が増えてのをうけ、警官隊は、排除にのりだした。
警視がこの抗議者に対して近づく時に「立っているものを、確保せよ」と命じたのが聞こえた。これをうけ「立っているもの」が拘束された。エルデム・ギュンドゥズという名の人物が、昨日(17日、月曜)の晩18時にタクスィムの地下鉄出口で身動きせず、声も発せず立つ、という行動をはじめた。ギュンドゥズは、午後20時ごろ、彼の行動に関し「すべてが明らかだ。誰もタクスィムにはいれない」との発表をした。この抗議をソーシャルメディアのサイトから知った市民は、彼への支援のため、ギュンドゥズのそばに立ち、動かずに立ち続ける行動をはじめた。
■警官が、身体検査
夕方になると警官隊は、ギュンドゥズの持ち物や身に着けているものを調べた。ギュンドゥズのかばんには、薬、手袋、財布、本、鍵がはいっていた。この事態を警察に通報した市民は、「ずっと立っているので気になった。爆弾をもっているかもしれなし、ほかのことかもしれないと思い、通報した。私も1時間座ってみているが、彼も1時間ここにいる」と述べた。一方、この抗議をツイッターの世界では、「スタンディング・マンduran adam」の名で、一番の話題となっている。一緒に立っている人のなかには、ファッションデザイナーのバルバロス・シャンサルの姿もみえる。
■拘束
夜の1時50分ころに、警官隊はデモ隊を解散させるべく行動にでた。警察が、強制的に介入する数分まえに、エルデム・ギュンドゥズは、その場を自分から立ち去ったという。一方、(彼に同調し)タクスィムの地下鉄出口に立ち続けていた10人は、警察により拘束された。警視がこの抗議者に対して近づく時に「立っているものを、確保せよ」と命じたのが聞こえた。弁護士を名乗るある人物は、警官に抗議し、「拘束するいかなる法的根拠もない」と述べた。拘束された人々は、バスにのせられ、調書をとるために警察署に送られた。この抗議者が広場から連れ出されたのち、約100人の警官が、地下鉄の出口で警備にあたった。
■スタンディング抗議、タクスィムで続く
ゲズィ公園への警察の介入に抗議するため、8時間にわたってタクスィム広場で立ち続けたエルデム・ギュンドゥズの行動は、女性一人を含む3名によりつづけられている。警官らは、立っている人の身元確認をしている。
(中略)
■スタンディング抗議、ニューヨークでも
イスタンブルではじまり、トルコのあちこち、そして世界的にも支援をえたゲズィ公園抗議を支持し、タクスィム広場で身動きせずに立っていたエルデム・ギュンドゥズの「市民的不服従」の行動は、アメリカのニューヨークでも反響を生んだ。白のシャツと綿パンで、ペットボトルとクラッカーをもち、アメリカのシンボル自由の女神を前で何時間も身動きせずにたっていた一人のトルコ人の若者は、トルコでの抵抗にニューヨークから応援の絵メッセージを送った。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30489 )