ボズジャアダ市(チャナッカレ県)の主催で、島のワイン業者が参加して8年間行われてきた「ワイン試飲祭」が、アルコール新法のため今年は中止となった。アブドゥッラー・ギュル大統領のアルコール新法承認後、市と町の職員、ワイン業者が協議し決定した。
ワイン業者は、新法が違反者に最高50万リラ(約2,500万円)の行政罰金刑を科すことを大いに懸念し、ワイン試飲祭の開催を見送った。業者がリスクを避けることを決めると、市も以前より市ホームページ上で発信していた6月28-29日開催予定だったワイン祭の広報ページを削除した。
■ムタイ市長 「祭りの規模は大きくなるだろう」
ボズジャアダ市のムスタファ・ムタイ市長(民主党所属)は、ワインの試飲祭の実施に賛成をしているが、新法によってワイン業者が混乱しているため中止せざるを得なくなったと述べた。アルコール新法は全国規模あるいは国際規模のフェアには適用されないとして、「ワインの試飲祭を来年から全国的、あるいは国祭的な祭りとして規模を大きくして、再び復活させるつもりだ。」と述べた。
ワインの試飲祭では、ボズジャアダの果樹園で育てられたブドウを島のワイン工場で加工してできた特別なワインが、国内外からの多くの来場者に供され、世界に向けて広められている。毎日異なるワイン工場が会場となって行われる試飲祭は、音楽演奏やミニコンサートも華を添える、重要な文化的活動としても成功しており、ボズジャアダがワインによって世界に知られることに大きく貢献していた。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:30544 )