住宅価格の高騰、賃貸市場にも大きな影響
2013年06月09日付 Mardomsalari 紙

 ここ数年間、住宅賃料は毎年ほぼ安定して上昇し続けているが、昨年の住宅価格の高騰が賃貸市場にも大きな影響を与えるようになっている。住宅価格の上昇によって、これまで比較的中間的ないし安かったテヘラン市内の地区でも、賃料が高騰するようになっているのだ。

 メフル通信の報道によると、ホルダード月の半ば〔=6月5日頃〕を過ぎた頃から、〔引っ越しシーズンを目前に控えて〕賃貸市場は活況を呈するようになり、不動産屋に通う人々の数も増えてきた。しかし賃料の高騰によって、賃貸住宅に住む人々にとって手頃な自宅を手に入れるのが難しい状況になっている。

 ここ数年の住宅価格の上昇によって、人々の購買力は著しく低下しており、自宅の購入を考えていた賃貸者の多くが住宅市場から淘汰された。そのため、今年に入って賃貸者の多くが賃貸市場に残り、一部の家主がこれを悪用する状況が生まれているのである。

 ある賃貸者はこの件について、メフル通信に「賃貸市場における賃料の上昇によって、賃貸者たちの購買力はひどく低下しています。私たちは収入の多くを、賃料の支払いに充てねばなりません」と述べ、さらに次のように続ける。「かつて家主は賃貸者に寄り添ってくれたものですが、今や賃料を低く抑えてくれるような人はいません。彼らは、この賃料が払えないのなら、別の賃貸希望者に貸すと言うようになっているのです」。

 実際、これまでの数年間、賃料は毎年安定して上昇傾向にあったが、しかし昨年の住宅価格の高騰によって、賃貸市場にも大きな影響が及ぶようになり、これまでテヘラン市内の中間的な地区でも、賃料が高騰している。つまり、賃貸者の支払能力が毎年低下する一方で、賃料は数倍にまで跳ね上がるようになっているのである。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30550 )