サーレヒー外相「選挙はイラン=西洋関係にとってインセンティブ」
2013年06月20日付 Jam-e Jam 紙
イラン外相は、「イランでの先の選挙は、イランと西洋の関係にとってインセンティブをもたらすだろう」と述べた。
ISNA(イラン学生通信)の報道によると、アリー・アクバル・サーレヒー氏は、本日サイト上にその一部が公開された、アル・マヤーディーン放送局〔※レバノンの衛星放送局〕とのインタビューの中で、イランがバーレーンに干渉しているとの主張に関して、「イランがバーレーンに干渉して、イラン政府にいかなるメリットがあるというのか」と問うた。
イラン外相は、地域で起きている諸問題の解決に向けて、イランはサウジアラビアと協力していく用意があると明かし、イラン=アメリカ関係については、「イランはアメリカとの相互信頼に基づく対話を望んでいる」と語った。同氏はインタビューの中で、「イランとの対話」実施について、アメリカ側から間接的なメッセージがあることを明かした。
サーレヒー氏は、地域の危機はイランの参加なしには解決し得ないと強調した上で、イラン政府はシリア問題に関する「ジュネーブ2」会議に口頭で招待されたと述べた。同氏はまた、エジプトがシリアと国交を断絶したことについて、「エジプトはシリア問題の解決に大きな役割を果たすことが出来たはずだ」と語った。同氏は、シリアで起きているのは外国による侵略との見方を示し、イラン政府の参加なしに地域の問題は解決されないと述べた。
■ フランス、ロウハーニー師の「ジュネーブ2」参加を歓迎
こうした中、フランス大統領は、もしジュネーブ2会議へのハサン・ロウハーニー師の出席が〔シリア問題に関する話し合いにとって〕建設的なものとなるのであれば、それを歓迎すると述べた。
ISNAがロイター通信の報道として伝えたところによると、フランスのフランソワ・オランド大統領は火曜日、シリア和平会議へのイランの参加に対して扉を開いたが、同時にシリアのバッシャール・アサド大統領には未来はないと再度強調した。
フランス政府は以前、シリア和平会議へのイランの参加に否定的な姿勢を示し、〔シリアに〕平和をもたらす気などイラン政府にはなく、自国の核開発計画をめぐる協議から〔国際社会の〕関心を逸らすために〔シリア問題に関する〕話し合いを利用しようとしているにすぎないと主張していた。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:30569 )