2003年5月11日、ハタイ県レイハンル郡で53人が犠牲になった爆発事件の実行犯とされる人物が警察に自首した。
逮捕された人物は、爆発の実行犯であるドアン・オズデミル容疑者と見られる。ハタイ県庁からの発表では、この人物が爆発事件の犯人の一人であるとしながらも、氏名はイニシャルで公表された。発表は以下のような内容だった。「レイハンル郡で起きた二つの爆発事件に関与した疑いで指名手配中で、同郡に住民登録されるD.O.容疑者が、郡全域および国境付近での厳重警戒から逃げ切れないと観念し、今週水曜、治安部隊に自首した。現在、取調べが進められている。」
■15人の容疑者を逮捕
事件後、治安部隊が実行した作戦により、それ以前に行われた作戦で捕らえられ、法廷に送られていた22人のうち、15人が逮捕された。その中には爆発テロの「第一級」爆破犯とされるナスル・エスキオジャク容疑者も含まれている。また、ユスフ・ビュユクカスム容疑者とメフメト・ゲンチ容疑者は、シリアでアサド大統領やトルコ人民救済党戦線(THKP-C)のミフラチ・ウラル代表と面会した二人の人物が事件を企てたと供述していた。同容疑者らによると、爆発物を載せた車を捜索されたドアン・オズデミル容疑者とスレイマンと呼ばれる人物が、5千ドルの報酬で犯行に及び、オズデミル容疑者が遠隔操作で爆弾を爆発させたという。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:30600 )