ディヤルバクル県リジェ事件死亡ユルドゥルムさん(18)の葬儀に数千人
2013年06月29日付 Radikal 紙


リジェ郡カヤジュク村で、軍警察駐屯所の建設工事妨害のさなかに発生した事件で、18歳のメデニ・ユルドゥルムさんが銃弾により命を落とした。
ユルドゥルムさんはディヤルバクルでの葬儀の後、埋葬された。


ユルドゥルムさんの葬儀は、BDP(平和民主党)党員らも参列した大規模なもので、バーラル郡内のバイラムオール・モスクで執り行われた。

その場でおこなわれた葬儀礼拝には、次の著名人を含め、1500名近くの人々が参列した。

参列した著名人:BDP ギュルタン・クシャナク副党首、CHP(共和人民党)セズギン・ タンルクル副党首、大オスマン党(BOP)イドリス・バルケン会派副代表、アイセル・トゥールク議員、アイラ・アカト議員、BDPズベイデ・ズムルト県支部代表 など

モスクを出たユルドゥルムさんの遺体は、霊柩車に乗せられ葬列が出発した。
約3km先のイェニキョイ墓地に向けて出発した群衆は、始終「PKKも国民だ。国民はここにいる」、「アメド(註:ディヤルバクルの別名)は英霊に責任をもて」 といったシュプレヒコールを叫び、また、ユルドゥルムさんやアブドゥッラー・オジャランの写真を掲げた。
また、葬列の周囲に治安部隊の姿がみられないことも目を引いた。
ユルドゥルムさんの遺体は、祈りが詠み上げられるなか、イェニキョイ墓地に埋葬された。
その後、葬儀参列者らは特に騒ぎなどもなく解散した。

■司法解剖報告書

リジェ郡で死亡したユルドゥルムさんの司法解剖が、昨夜国立ディヤルバクル病院でおこなわれた。
司法解剖の結果、右腕から入った銃弾が肺を通って左腕に到達していたことが明らかになった。
司法解剖報告書では、ユルドゥルムさんの右肘付近の直径1cm程度の銃痕が、変形した銃弾で撃たれた傷であり、この5.5cm内側に直径1cmの傷があったと記載されている。
また、公式報告では、左腕表面に銃弾が飛び出した傷もみられたと明らかにされている。
また、報告書では肺を銃弾が貫通したことが直接的な死因であるとしている。

■早朝の現場検証

軍の兵士が行った現場検証と一斉捜査では、軍警察の現場検証員らの姿もみられた。
兵士数名が、ブロックで塞がれた軍警察駐屯所入り口とその周辺に爆発物がないかを探知機で捜索し、丘陵部に上った別の兵士グループが、現場の兵士の安全を確保した。
昨日の事件後、リジェの共和国検察官も事件現場で調査をおこない、証拠品などを収集した。
また、ディヤルバクルから現場に駆け付けた弁護士会や人権協会スタッフが、この調査中、待機していたことも明らかになっている。

■過去にも爆弾を積んだ車両に攻撃されていた

リジェ郡カヤジュク村の軍警察駐屯所では、2008年11月19日にも、PKK支持者が爆弾を積んだ車両で自爆攻撃を行っている。
その際、車両が高速で軍警察駐屯所へ近づいていることに気付いた衛兵らが、車両を停止させようと発砲し、車両を運転していたPKK支持者が死亡した。
また、衝突が起き、イスマイル・ウイグン軍警察軍曹とフェヴズィ・ギュンギョル軍警察兵士が殉職、兵士3名が負傷している。
衛兵所を抜け侵入しようとしたPKK支持者3名も死亡した。
この襲撃では、衛兵らがすぐに気付き発砲したことで大惨事を免れた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:30616 )