イラン国家安全保障最高評議会書記は、シオニスト体制に対する抵抗およびイスラーム抵抗運動への支援で、シリア国民が過去数十年間果たしてきた役割を称賛した上で、「テロリストたちに武器を提供するという一部の国の決定〔※〕は、シリア国民に対する侮辱であり、国際法違反である」と述べた。
※訳注:一部の欧米諸国やアラブ諸国が、シリア反体制派に対して武器供与を行うことで合意したことを指す。
イラン学生通信によれば、サイード・ジャリーリー書記は「シリア国民の要求を追求する委員会」のメンバーらとの会見で、シリアの敵たちがシリア国民の代わりに意思決定を行うようなことを、シリア国民が許すようなことはないと指摘したうえで、「シリア〔の反体制派〕に持ち込まれるいかなる武器も、無辜の人々のさらなる殺害と、同国のインフラ破壊という結果をもたらすことになるだろう。武装勢力とその支持者らが人々の嫌悪の対象となるであろうことは間違いない」と語った。
サイード・ジャリーリー書記は、大衆の支持こそ抵抗の基盤だとの見方を示し、「イラン・イスラーム共和国における宗教的人民主権という仕組みこそ、体制が進歩を遂げ、力を増してきた要因なのである」と力説した。
この会見で、シリア各勢力の代表者らは武力を用いたあらゆる暴力的行為を非難した上で、民主主義を尊重することがシリアに平和をもたらす唯一の方法だとし、さらに「シリア国民の代わりに意思決定を行おうと考えている人が一部にいるが、大多数の国民の願いは外国の介入の停止と自由な選挙の実施なのだ」と付け加えた。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:8410134 )
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