ラマダーン月を前に今年も鶏肉価格が高騰
2013年06月25日付 Mardomsalari 紙
【経済部】ラマダーン月を間近に控えた現在、自由市場における1キロあたりの生鶏肉の価格は上昇傾向にあり、この食品の小売価格は約6500から7100トマーン〔自由レートで約210円〕といったところである。市場調整本部がラマダーン月を前に、公設直売所において冷凍鶏肉を1キロあたりテヘラン州で5150トマーン、地方で5200トマーンで販売すると発表したにもかかわらず、自由市場や小売り店でのこの商品の値段は上昇に向かっている。
その一方で、市場調整本部の最新の決定によると、鶏肉1キロあたりの値段を5700トマーン以上に設定してはならないということになっている。全国肉食用養鶏業者連合の代表はイラン学生通信に対し、ラマダーン月に鶏肉1キロを6000トマーン以上で消費者に売ることは許されないと表明している。
モガッダムニヤー氏によると、前月までの鶏肉や雛鳥肉の在庫は十分であることから、ラマダーン月の鶏肉の供給には何ら問題はないという。同氏はまた、現在養鶏業者が生きた鶏を1キロあたり3900トマーンから4000トマーンの間で販売していることを考えると、このたんぱく質食品〔=鶏肉〕はラマダーン月の間、1キロあたり6000トマーン以上で消費者に提供すべきではないと指摘している。
こうした発言、ならびに鶏肉市場に緊張が生じることを防ぐために市場調整本部が策定した計画の一方で、神聖なラマダーン月までわずか15日を残すばかりとなった現在、市場や小売り店におけるこの食品の値段は上昇傾向にあるのが実情だ。
なお、ノウルーズ休みを目前に控えた昨年末〔=3月中旬〕にも、鶏肉市場に緊張が走り、鶏肉価格が9000トマーン台にまで上昇したことがあった。年間の特別な時期に鶏肉の価格が上昇するという、これまでの例を考えるならば、公設直売所に鶏肉を供給するというやり方だけでは、自由市場における鶏肉価格の高騰を防ぐことはできないように思われる。というのも、ラマダーン月が近づき、鶏肉需要が高まりつつある現在、すでに鶏肉価格は次第に上昇に向かっているように見受けられるからだ。
昨年の同じ時期も、鶏肉価格の上昇をめぐる問題が各界で話題になり、何ヵ月間にもわたって、その対策に向けた議論が行われた。現在、〔人々の間で〕間違いなく期待されているのは、ラマダーン月を直前に控えた時期の鶏肉価格の上昇を抑え、昨年の経験の繰り返しを防ぐために、市場調整本部の責任者たちがいかなる対策を考えているのかを発表することなのである。
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( 翻訳者:8411056 )
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