マルジャエ・タグリードら、次期政権に期待を表明(上)
2013年06月23日付 Jam-e Jam 紙
アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニー「ゴムの宗教界と大統領をつなぐ仲介者の存在が必要だ」
次期大統領はここ数日、様々な人物との話し合いや協議に忙殺されているが、そのような中で昨日、マルジャエ・タグリード(シーア派宗教最高権威)のもとを訪問し意見を仰ぐために、自らの代理人らからなる代表団をゴム市に派遣した。また、最高指導者選出専門家会議の議員らの一団が、同会議を代表してハサン・ロウハーニー師と会談するなど、昨日は次期政権と宗教指導者らとの関係にとって重要な一日となった。
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ファールス通信によると、アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニー師は〔ロウハーニー次期大統領がゴムに派遣した〕この代表団との面会の中で、「次期政権がまずしなければならないのは、経済問題の解決である」と述べた。
同師は、次期大統領はイスラーム神学校出身の宗教指導者であると指摘した上で、「イスラーム革命の旗手は当初より、マルジャエ・タグリードたちであった。宗教指導者たちはこの旗の下で歩んできたのである」と述べた。
マルジャエ・タグリードである同師はまた、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーン〔※アーヤトッラーよりもワンランク下の宗教指導者に対する尊称〕のロウハーニー師が過半数の票を獲得したことに驚きの声を上げる者も一部にいると指摘した上で、「しかし実のところ、これは驚くべきことではない。というのも、国民が再び、宗教指導者たちや神学校関係者を信頼してくれたということだからだ。イラン国民は宗教指導者に対して、信仰上・宗教上〔信頼できる存在として〕の眼差しを向けており、これは非常に良い流れである」と語った。
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同師は国内における現在の諸問題に触れ、「多くの経済問題が国民の前に立ち現れている。なぜなら、経済はその他の問題よりも早く、自らの姿を〔国民の前に〕現すからである。次期政権がまずしなければならないのは、経済問題の解決である」と述べ、さらに次のように加えた。
国民は国内で様々な投資が行われることで、経済的な幸福を享受することができると〔大統領選で〕期待した。今日の経済問題は全部が全部、制裁に関係しているわけではない。そうではなく、〔市場に対する〕ミスマネジメントも影響している。なぜならば、〔市場に対する〕十分な監視がない場合、商品やサービスへの対価は上昇してしまうものだからだ。
アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーは、全国で価格の統制を行い、物価を安定させることが、国民が求めていることの一つであるとし、次のように付け加えた。
こうしたことは革命当初から今日に至るまで、実現していない。国民が新政権に求めているのは、公正さを保ちながら全国規模で物価を安定させることであり、一つの違反も起こらないようにすることである。なぜなら現在、モノの値段は各都市で好き勝手に付けられているからだ。
アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーは、「ヴェラーヤテ・ファギーフ」(イスラーム法学者による監督)の考えの下ですべてのことがなされるべきだと強調した上で、「革命最高指導者も経済と人々の生活に関して懸念なさっている。この分野で政府が良い結果を残すことを、われわれも期待している」と語った。
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( 翻訳者:8411181 )
( 記事ID:30655 )