マルジャエ・タグリードら、次期政権に期待を表明(下)
2013年06月23日付 Jam-e Jam 紙

 マルジャエ・タグリードである同師はリバー(利子)の問題に注意を向けた上で、「現在世界中で起きている経済問題は、銀行や金融機関が利子による利益を貪っていることに起因する。経済緊縮策も問題の解決に何ら効果はない」と付け加えた。

 同師はさらに、「利子は廃止されなければならない。国民の持つお金を集め、それらを生産や雇用に活用すべきである。これによって経済の活況と富の増大、物価安がもたらされ、イランという国は富み栄えるようになるのだ」と述べた。

 同師はさらに、「政府は〔市場に〕流通する通貨を回収し、生産のために活用すべきである。われわれも一学僧として、これを人々に伝える用意がある」と指摘した。

マカーレム=シーラーズィー「次期大統領は各党内にいる急進主義者に屈してはならない」

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーも、次期大統領の代理人らからなる代表団との面会の中で、「急進派は改革派のなかにも原理派の中にも存在する。こうした中で、穏健路線を保つことが大切である。次期大統領は各党内にいる急進主義者に屈するようなことがあってはならない」と述べた。

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは第9・10期政権〔=第一次・第二次アフマディーネジャード政権〕が行った開発事業に注意を向け、「こうした試みにもかかわらず、国民はこの政権に対して、あまりよい成績を与えていない。その原因は、同政権が最高指導者、マルジャエ・タグリード、そして立法権や司法権と関係を断ってしまったことにある」と付け加えた。

 マルジャエ・タグリードである同師はさらに、「大統領は自身の経験を次期政権に伝えたいと考えているらしいが、私の考えでは、もしそのようなことをしたいのであれば、まさにこの問題、すなわち〔マルジャエ・タグリード等との〕関係の断絶と、それがもたらす害悪について、次期大統領に伝えるべきだろう」と指摘した。

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 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、現在イランが直面する問題の一つとしてインフレ・物価高の問題を指摘し、「生産を生む工場の休業は、物価高やその他の経済問題とともに、複雑に絡まり合った問題を生みだしており、これらの問題の解決に向けて軽々な公約を掲げることはできない」と述べた。

 マルジャエ・タグリードである同師はさらに、「経済問題は文化的な問題と密接に絡み合っており、互いに影響を及ぼしあっている。そして総体的に、双方とも政治に影響を与えている。それゆえ、これらの問題すべてに特別な注意を向ける必要があるのである」と続けた。

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本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8410128 )
( 記事ID:30656 )