大学入試センター試験結果発表、「慌ててやると、悪魔が邪魔する」
2013年07月05日付 Hurriyet 紙


公務員試験(KPSS)のカンニング事件以降、全ての試験で厳しい監視を行っている大学入試センター(ÖSYM)だが、今回も「用紙紛失」の失態が明らかになった。

大学入試センターが、7日という記録的とも言える早さで結果発表した学部決定試験(LYS)だが、この試験で5人の解答用紙が紛失した。大学入試センターへ送られた箱から問題用紙を取り出した際、解答用紙が足りないことが分かり、センターは厳戒態勢をとった。解答用紙が大学入試センターに届かなかったことについて、試験官に過失があったことが試験室の監視カメラ映像から明らかになった。試験官への調査が始まり、解答用紙がセンターに届かなかった受験者には通知がされた。運営委員会へ報告がすべて終わると、大学入試センターはこの5人の受験者に新たに同等の問題を用意し、試験を行った。彼らの試験結果はまだ明らかになっていない。大学入試センター代表ヤシン・ブルドゥクル助教授はヒュッリイェト紙に次のように話した。

「学部決定試験で、数名の受験者の解答が赤い箱に入っていないことが、解答用紙をシステムに転送する際に明らかになった。受験者に不公平が生じることの無いよう、運営委員会は6114条に基づき、この受験者達に同等の試験を行うことを決定した。」

■カメラが救済

「今回の事件から、受験者の将来に影響するような間違いを防ぐという観点から、カメラ記録の重要性がはっきりとした。」

■順位は変わらない

ブルドゥクル助教授は「試験はどのように行われたのか。採点は終わったか。この受験者達の成績が良かった場合、順位に組み込まれるのか。成績順位が変更されることはあるのか。」というヒュッリイェト紙の質問に対し、次のように答えた。
「学部決定試験で出題される問題は1セットのみ使われることになっている。受験者はそれらと同レベルの別のセットで新たに試験を受けた。受験者はそれぞれの試験センターによって決められた建物で、大学試験センターの監督者と監視カメラの元で受験した。この受験者の点数は、すでに公表された成績順位には反映しない。採点はまだ完了していない。」

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( 翻訳者:岡本悠見 )
( 記事ID:30697 )