マラティヤのアルメニア墓地修復
2013年07月07日付 Radikal 紙


マラティヤで昨年、市当局が壊したアルメニア人墓地が復元された。「最後の祈り」という名の建物では、再び祈りの声が聞こえ始めた。

マタティヤ市によって去年壊されたアルメニア人墓地が、およそ30万リラ(約1500万円)の費用で復元された。慈善アルメニア人協会のホスロフ・キョレタヴィトオール会長は、アルメニア人にとって精神的な価値を持つ建造物が、タイイプ・エルドアン首相みずからの命令で復元されたと話した。キルテペ街区に位置するアルメニア人墓地では、イスタンブルに本部があるマラティヤ慈善アルメニア人協会によって建てられた「最後の祈り」、湯灌場、墓守の家が、2012年2月にマラティヤ市のチームによって壊された。およそ10ドヌムの土地を持つ墓地の取り壊しは反発を招き、マラティヤ県は取り壊しチームが墓地を誤って取り壊したと主張し、すぐに復元すると発表した。それから1年で復元されたアルメニア人墓地は、先週の金曜日に開所式が催された。

■見方変わった

慈善アルメニア人協会のホスロフ・キョレタヴィトオール会長は、ラディカル紙に対して行った発表で、マラティヤには150人のアルメニア人が住んでいるが、内陸アナトリアや海外に居住するアルメニア人の遺体を、マラティヤにあるアルメニア人墓地に埋葬してきたとし、以下のように話した。「マラティヤ市は墓地を誤って取り壊したと言っているが、私の知っている限りでは、墓地は誤ってではなく故意に取り壊された。取り壊しが始まるや否や、私たちは首相と連絡を取った。首相は、市長に自ら電話し、墓地の復元と、私たちが「最後の祈り」と呼ぶ建物の再建を求めた。そのため、「最後の祈り」は首相が救った。「最後の祈り」が再建されたと知ったアルメニア人ディアスポラのトルコへの見方は変わった。トルコ各地に住むアルメニア人が、「最後の祈り」を見るためにマラティヤに来ている。現在、墓地は我々のすべての必要を満たしている。アルメニア人墓地復元に尽力してくれたすべての人たちに感謝している」

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:30731 )