モスクワでガス輸出国首脳会議、開かれる
2013年07月02日付 Jam-e Jam 紙


アフマディーネジャード大統領「公正なエネルギー価格の決定が覇権主義の根を断つことになる」

 イランのアフマディーネジャード大統領はガス輸出国首脳会議に出席するためロシアを訪問し、4つの重要な提案をこの会議に提起した。

 イラン学生通信によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、ロシアを訪問するにあたってクレムリン宮殿入りし、最初にロシアのウラディーミル・プーチン大統領の歓迎を受けた。そして会議開始に先立って、プーチン大統領他、ガス輸出国の首脳らと記念撮影を行った。

 アフマディーネジャード大統領はガス輸出国会議での発言の中で、〔‥‥〕首脳らに向けて「今日、我々は互いに助け合うことで、世界とそのさまざまな分野の管理、特に経済分野の管理を〔欧米諸国の〕独占から脱却させ、皆が公正に〔世界の管理に〕参加できるための環境を整えるべきだ」と訴えた。

 大統領はまた、化石燃料やガス資源の大部分は複数の〔資源保有〕国に属していると述べた上で、「〔資源保有国が〕ともに目標を持って〔資源カルテルなどに〕参加することで、自国の権利を確保することが可能となる。エネルギーの買手が元の所有者よりも利益を得ることは、相応しいこととは言えない」と指摘した。

 同氏は、われわれは権利と正義以外、何も求めてはいないと強調し、「エネルギー、とりわけガスに対して適正な価格を設定することで、多くの不平等を排し、覇権主義の根を断つことができるだろう」と述べた。

アフマディーネジャード大統領、会議に出席した各国の大統領らと会談

 昨日、アフマディーネジャード大統領には更なる予定があった。同氏は会議への出席に先立ち、事前の日程に従い、イラクのヌーリー・アル・マーリキー首相ならびにボリビアのエボ・モラレス大統領と会談した。

 アフマディーネジャード大統領はモラレス大統領との会談で、両国がエネルギー分野で最大限の協力を行うにはどうしたらよいかについて議論し、「独立した諸国民、特にラテン・アメリカ地域の諸国民との関係を拡大させ、深化させることは、イラン・イスラーム共和国にとってすでに確定した、戦略的基本政策の一つである」と述べた。

 ボリビア大統領もまたこの会談で、ボリビア政府ならびに同国民に対する大々的な支援を理由に、イラン・イスラーム共和国およびアフマディーネジャード大統領への感謝の意を表明した上で、「我々は常にイラン・イスラーム共和国からインスピレーションを受けてきた。われわれがボリビアの主権と独立を保つべく行動を起こすことができるのも、このことが原因なのである」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領のモスクワ訪問初日のスケジュールには、故ウゴ・チャベス・ベネズエラ前大統領を記念する式典への出席、ならびにロシア在住イラン人らとの会合も含まれていた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8411011 )
( 記事ID:30744 )