ゲズィ運動で負傷のアリ・コルクマズ死亡、全国で追悼デモ
2013年07月10日付 Cumhuriyet 紙


6月2日のエスキシェヒルでの「ゲズィ公園」デモ運動で警察から逃げている際に、あるグループの襲撃に遭い亡くなったアリ・イスマイル・コルクマズ氏のためにトルコ国内各地で市民達によるデモ行進が行われた。

イスタンブルや他のトルコ国内各地で市民達が、ソーシャルメディアを通じて集まり、アリ・イスマイル・コルクマズ氏のためにデモ行進を行う。

■ハタイ県で、コルクマズ氏を追悼するために集まったデモ隊に警察が介入

アンタキヤのウーウル・ムムジュ広場に集まったデモ隊は、プラカードと、アリ・イスマイル・コルクマズ氏とアブドゥッラー・ジョメルト氏とエトヘム・サルスルク氏の写真を掲げ、スローガンを叫びながらアルムトゥル区周辺のアンタキヤ体育館まで歩いた。共和国広場まで歩こうとしていたデモ隊に対し、警察は、スポーツサロンの前で、それ以上の行進を許可しなかった。
しばらくスローガンを叫び、座り込みをしたデモ隊は、その後も歩くことを主張した。一方、デモ隊の元を訪れたハタイ県選出のCHP議員ハサン・アクギョル氏は、デモ隊と警察と話をした。ハサン・アクギョル議員は警官達を説得できず、デモ隊は、警官のバリケードを力づくで越えようとした結果、放水と催涙ガスで介入された。

介入後、アルムトゥル街区に逃げたデモ隊と警察の間で緊張状態が続いている。

■追悼碑の前で、命を落とした者達の追悼

ゲズィ公園に作られた追悼碑の前では何千人もの市民達が、今回の出来事で命を落としたアブドゥッラー・ジョメルト氏、メフメト・アイバルタシュ氏、エトヘム・サルスルク氏、警察官であったムスタファ・サル氏、そしてエスキシェヒルで、本日亡くなったアリ・イスマイル・コルクマズ氏を追悼した。

■アリ・イスマイル・コルクマズ氏の遺体は、故郷のハタイ県に送られた。

エスキシェヒルでの“ゲズィ公園”抗議の後、身元不明の者に襲われ、搬送されたエスキシェヒル県オスマンガズィ大学(ESOGÜ)医学部付属病院で今朝亡くなった、大学生のアリ・イスマイル・コルクマズ氏の遺体は、故郷であるハタイ県に送られた。
コルクマズ氏のためにESOGÜ医学部付属病院の前で、家族と友人による追悼式が行われた。
追悼式では、コルクマズ氏の大学のマントで覆われた棺に、赤いカーネーションが置かれた。コルクマズ氏の母や兄は抱きかかえられながら涙を流していた。式にはエスキシェヒル県選出のCHP議員カズム・クルト氏、ビュユクシェヒル広域市のユルマズ・ビュユケルシェン市長、テぺバシュのアフメト・アタチュ市長や、様々な市民社会団体の代表者らと知人らが参加した。
コルクマズ氏の棺は、肩に担がれながらキャンパスの外まで運ばれたた後、遺体搬送車に納められた。追悼式に参加したデモ隊は、スローガンを叫びながらアタテュルク大通りまで遺体搬送車の後に続いた。

弁護士であるコルクマズ氏の兄ギュルカン・コ ルクマズ氏は、少し話をした後で、デモ隊に感謝を述べた。コルクマズ氏の遺体は、その後、故郷であるハタイ県に送られた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:30764 )