アフマディーネジャード「イランとロシアの友好は両国にとって有益」
2013年07月02日付 Jam-e Jam 紙

 大統領はモスクワ在住のイラン人家族と面会し、その中でイラン国民が今帯びている使命は極めて高いと強調した上で、「マフディー待望と正義による世界統治の文化を、今日の人類に知らしめなければならない。なぜなら悪魔の企てはどれも、人類をこの文化・思想から切り離そうとするものだからである」と述べた。

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 大統領はタウヒード(神の唯一性、神のもとでの統一)と一神教信仰こそ、この世で幸福な人生を実現させるための第一の必要条件だとの見方を示した上で、「人類の不幸の根源は多神教にある。他方で、すべての美と価値は一神教のもとで実現されるだろう」と語った。

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 大統領は発言の別の箇所で、人類の理想の実現におけるイランの役割について言及し、次のように述べた。

イランという語に言及すると、特定の地理ないしは人種について話しているのだと、一部の人は考える。しかしながら、イランの偉大さはこうしたこととはまったく関係がない。イランという名に言及したときに、われわれが言っているのは、歴史におけるイランの偉大なる文化のことなのである。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「イラン人はその長き歴史のなかで常に一神教を信奉し、正義を希求してきた。イラン人の中には偶像崇拝の兆候・痕跡など一切存在しない。彼らは常に、この世に正義をもたらす救世主〔の存在〕を信じてきたのであり、それは今も変わらない」と言明した。

 同氏はまた、次のように指摘した。

イランは歴史上、長い期間にわたって世界の学問の中心地であったし、今日イラン人知識人たちの影響は世界の至るところに及んでいる。イラン人は決して覇権主義者ではなかったし、不道徳な存在でもなかった。また独占主義者でもなかった。あらゆる善きことが、〔世界の〕あらゆる人たちのためになることを望んできた。今日こうした価値観こそが、イランとイラン人の偉大さを世界にもたらしているのだ。

 アフマディーネジャード大統領は、「正義とタウヒードへと向かう人類のキャラバンの道には、さまざまな事件・思想が生まれては消えていった」と指摘した上で、「自らの目的を達成するために、〔世界の〕あらゆる諸国民を滅ぼすことをも厭わない人間が、今も世界には一部存在する。例えば、彼らは世界の一部の地域、特にアフリカで諸国民の富を略奪しているのである」と明言した。

 大統領は、「われわれは今、〔歴史上〕重大な局面に位置している。人類は〔マルクス主義やリベラリズムなど〕自らがこしらえたあらゆる思想を乗り越え、急速に神と《時のイマーム》〔※救世主マフディーとして再臨すると考えられている第12代イマーム〕の思想へと引きつけられている」と指摘した上で、「この時代にあって、イラン国民の使命は極めて重要である。イマーム待望と正義による世界統治の文化を、今日の人類に知らしめなければならない。なぜなら悪魔の企てはどれも、人類をこの思想から切り離そうとするものだからである」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領は、「イマーム待望の思想と文化を〔世界に〕紹介する過程にあって、世界中に住むイラン人一人一人は、愛と道徳、清浄さ、正義、そして共感を〔人々に〕伝える大使と見なされる」と強調した上で、「この世界的使命に関心を払えば払うほど、それだけ人生のその他の部分でも、われわれは成功を収めるはずだと、私は確信している」と語った。

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本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8411091 )
( 記事ID:30776 )