最後のSBS試験、混乱のなかで「幕切れ」
2013年07月12日付 Radikal 紙


今年で最後の実施となる中学生対象の学力判定試験(SBS)は、真夜中に結果が公開され、718人の学生が誤って評価された試験として人々の記憶に残るだろう。

今年で最後の実施となるSBS試験において、ドイツ語とフランス語の答案が英語試験のマークシートコードによって採点されたことが明らかになった。国民教育省はこの不祥事を認め、謝罪した。
学力判定試験の結果は7月12日に公開されると発表されていた。しかし、7月12日なった1分後に公開されるとは誰も予測していなかった。時計が午前00時01分を示し、カレンダーが7月12日へとめくられた時、国民教育省はインターネットサイト上で試験結果を公表した。

■「結果を心配していたから」

ある者は驚愕し、ある者は喜びに沸いた。国民教育省当局は、試験結果は7月12日に発表されるとする指導書に従い、当日一番に結果を発表したと述べる。国民教育省の広報担当者は、「学生たちは心配して待っているので、7月12日になると同時に結果を公表した」と述べた。結果が公表されると、フランス語とドイツ語の試験を受けた生徒の家族は、問題が誤った解答コードによって採点されて、予想よりも多くの誤回答が起こったと主張した。
国民教育省はこの主張を専門家たちに調査させた。そして昨夜会見を開き、間違いを認めた。会見では、ドイツ語とフランス語の試験を解答した718人の受験生の採点において、英語の解答コードが用いられたことが原因で、「過ち」が発生したことが発表された。当局は、「過ち」の発見により、間違った結果となった学生たちの答案用紙は、正しい解答コードによって評価されたと述べ、改めて算出した結果も昨日17時に開示された。

■順位が変動

会見では、どの受験生も誤った処遇を被ってはいないとされ、「学生、保護者、ならびに関係者に深くお詫び申し上げます。怠慢または失態を犯した者たちに関して調査が始まっています」と述べた。この不祥事によって成績順位にも変更が生じた。718人の学生たちの得点が再び採点され、最初の採点で不当な扱いを受けていたこれらの学生たちの多くは、一つ上に順位が繰上げられた。

■成績優秀者は成功の秘訣を共有

今年の学力判定試験では、16人の学生が500点の満点をとって、共に一位となった。 16人のうち15人が私立学校、1人は公立校で学んでいた。最後の学力判定試験の勝者たちは大変誇らしげで、嬉しそうな様子だった。彼らのほぼ全員は、共通するアドバイスをした。「ものすごく勉強するのではなく、計画立てて勉強することが重要です。」
500点満点をとったソケ・ワクフバンク初等学校のララ・オズデンさんは、公立学校で学び、学力判定試験で満点をとった学生の一員となれたことを嬉しく思い、科学技術高校で学生生活を続けることを目指していると述べた。ガズィアンテプ・コレジ・ワクフ私立中等学校を卒業したブラク・カアン・バシャルさんも、一位をとったとの知らせをイスタンブルで家族と共に聞き、「うれしいです。でも私はこれを謙虚にとらえます」と述べた。

■ヴァン、ディヤルバクル、シュルナクでは・・・

成功を収めたヴァン、ディヤルバクル、シュルナクの生徒たちも、家族や塾講師たちと幸福を分かち合った。全問正答したスィロピ・アタテュルク中等教育学校の生徒、アダーレト・ビニジさんは、498点をとり48位になった。大家族の中で育ち、父親が過酷な状況下で自分に教育を受けさせてくれたと説明したビニジさんは、父親の献身を無駄にしなかったことが嬉しいという。ビニジさんは「女子生徒たちが大変な条件下で学ぶ、教育レベルの低い地域にいて、この地位を手にできたことを私は非常に誇りに思います。地域の女子生徒たちの模範になりたいと思います」と語った。

■最後の学力判定試験を表す数字

・111万2,604人の生徒が受験
・16人の生徒が500点(満点)を得て、一位入賞
・201点以上の点数をとって、好ましい扱いを受ける学生の数は104万9,293 人と発表される
・110人の学生が試験で出題された全問を正答
・中等教育振り分け点数が500点の学生は16人

■出願における注意点

志望校への出願は7月15日(月)に始まる。候補者たちは、志望する際に、中等教育振分け点数(OYP)を考慮するであろう。候補者たちが志望する際に参照する指南書は、http://oges.meb.gov.trに掲載される。出願は一回のみで、二回目、あるいは調整は行われず、全振り分けプロセスが一度の出願によって為されることから、出願は慎重に行わなければならない。今年8年生(初等教育課程で最年長)を終了して、試験で学生を選抜する中等教育学校に進む生徒たちはOYPに基づいて振り分けられる。このため、OYPは生徒らの総合評価順位と、相対点(ボーダーライン得点を超えた受験者数を自身の順位で割ったもの)による。志願する際はこのことに注意を払わなければならない。

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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:30796 )