海軍司令官、イラン・ロシア合同軍事演習に向けた事前協議について明かす
2013年07月02日付 Mardomsalari 紙
ハビーボッラー・サイヤーリー海軍司令官は、防衛展示会への視察を目的としたロシアへの軍事使節団の派遣に先立って行われた記者会見で、イランとロシアによる合同海上軍事演習について、「現在、事前協議を進めているところであり、今後イスラーム共和国の当局によって承認された場合、〔合同軍事演習のための〕プログラム作りが行われ、実施されるだろう」と述べた。
同氏はこの記者会見で、「全軍最高総司令官〔=ハーメネイー最高指導者〕が見据えているのは、イラン・イスラーム共和国軍海上部隊の艦隊が〔世界の〕南北にある公海上で自らのプレゼンスを示すことの重要性である」と述べ、さらに「ファルヴァルディーン月〔西暦2013年3/4月〕にイラン・イスラーム共和国の海軍はスリランカ、中国、太平洋上、そして〔中国の〕湛江(たんこう、Zhanjiang)港において自らのプレゼンスを示した」と指摘した上で、「〔‥‥〕同様に《ペイカーン》や《ジューシャン》などの艦船から構成される海上部隊のミサイル艦隊が初めて、〔カスピ海の〕アンザリー第四海上管区をロシアに向けて出立し、海上を700マイル、ヴォルガ川を100マイル移動して、アストラハン港に到着した」と付け加えた。
国軍海上部隊司令官はさらに、次のように続けた。
軍事使節団を率いる形で、海用製品展示会の視察のためにロシアのサンクトペテルブルク基地を訪問する予定である。今回の訪問の目的は、展示会に出席する〔世界各国の〕海軍関係者や司令官らと面会することである。もちろん、それは域内諸国や〔イランの〕南北に位置している国々、域外諸国、太平洋諸国、そして大西洋諸国との海上交流を拡大するためだ。
国軍海上部隊司令官は、イラン・ロシア合同軍事演習に関するある記者の質問に答えるなかで、「〔ロシア側と〕十分な話し合いを行うことで、このことについてのプログラム作りを行うことができればと考えている。実際、現在事前協議を進めているところであり、今後イスラーム共和国当局によってそれが承認された場合、〔合同軍事演習のための〕プログラム作りが行われ、実施されるだろう」と述べた。
国軍海上部隊司令官はまた、92年〔西暦2013/4年〕の〔同部隊の〕計画について、「92年には、キャマーン級ミサイル艇や駆逐艦ジャマーラーン2、中型潜水艦ファーテフの運用が行われる予定だ」とし、さらに「ファーテフ級の潜水艦は、この種の潜水艦を製造する能力をわれわれが有していることの証である。またペイカーンやジューシャンなどの標準的ミサイル艇二艦を最近のミッションの中で活用したことは、我が方の艦船が世界の最新技術に対応していること、われわれが良質な装備を有していることを示すものである」と付け加えた。
関連記事(ロシア、「S-300」ミサイルの代わりに「Anty-2500」ミサイルの売却を提案)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:8410128 )
( 記事ID:30802 )