生前に建てた墓に没年も
2013年07月14日付 Zaman 紙


オルドゥ県在住のメフメト・ソムンジュさん(79歳)は、自分が死なないうちに、村に自分と妻ファトマ・ソムンジュさん(75歳)の墓を作らせた。そして没年を、自身の墓石には「2016年」、妻の墓石には「2020年」と刻ませた。彼は、「お金があるうちに、私たちの墓を作っておきたかった」と語った。

メフメト・ソムンジュさんは、ギョルキョイ郡に妻のファトマさんと共に住んでおり、6人の子供の父である。彼は心臓病のために15年間ペースメーカーを利用して生活している。健康問題を抱えてから家から出ることが出来ない状態になってしまったソムンジュさんは、「いつ死んでもおかしくない」という懸念から郡内のチャタク村に自分と彼の妻のために、大理石の墓を作らせた。約10万トルコリラ(日本円で約510万円)かけてつくられた二つの空の墓の墓石には、ソムンジュ夫妻の没年が刻まれている。これを見たものは驚きを隠せない。メフメト・ソムンジュさんの墓石には「安らかに眠りたまえ 1934 年-2016年」そして「その目的は知りえない、運命づけられた死は人生において最も大きな秘密である」という文章が彫ってあり、夫人の墓石にも没年として「1938年-2020年」と刻まれている。

■大理石職人、「お元気そうですよ」と言って没年を3年延ばした

ソムンジュさんは当初、作らせた墓石に没年を2013年と刻ませようとした。しかし、大理石職人の「あなたはお元気そうですよ、あと3年は大丈夫でしょう、(没年は)2016年にしましょう」という言葉をうけて「2016年」と刻ませた。彼はまた「没年にこだわりはない。(2016年より)1年後に死んでも、1年前に死んでも、こだわらないので没年も刻ませた。大理石職人は『あなたが死んだときまた修正しにきますよ』と言った」と述べた。

■妻の没年は4年後

ソムンジュさんは、妻は自分より4歳若いからと、彼女の墓石の没年を2020年とした。「墓地を作ったことについて、私の妻も喜んでいます。ただ、彼女の墓石の没年は、私の没年から4年後にしました。なぜなら、彼女は私より4歳若いからです。私が死んでから更に4年は生きるでしょうから」と話した。

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( 翻訳者:村澤歩 )
( 記事ID:30811 )