英軍事問題研究所、サウジのミサイルがイランに向けられていると指摘
2013年07月13日付 Mardomsalari 紙

 ある軍事問題の研究所が、サウジアラビアにあるミサイル基地の衛星写真を根拠に、同国のミサイルがイラン及びイスラエルを標的としているとする見方を明らかにした。サウジアラビアはこれまで幾度となく、イランの核計画に懸念を表明してきた。

 〔この写真からは〕サウジアラビアの弾道ミサイルが、これまで砂漠の中に隠されてきた基地から、イランならびにイスラエルにある標的に照準を合わせているように見える。この情報はロンドン・デイリーテレグラフ紙が、イギリスの軍事問題分析機関の発行する専門誌「IHSジェーンズ・インテリジェンス・レビュー」の記事を引用する形で伝えたものである。

 この基地のミサイル発射台は、明らかにDF-3ミサイル〔※中国製の核弾頭搭載可能な中距離弾道ミサイル〕のものである。このミサイルは液体燃料を用い、遠隔操作することができない。そのため発射する前に、標的に向けて向きを調整する必要がある。このミサイルは中国がかつて用いていた核兵器の一部であり、推定によれば、2000キログラムの爆弾を、少なくとも2000キロメートルの距離まで運ぶことができる。

〔‥‥〕

 「IHSジェーンズ・インテリジェンス・レビュー」はさらに、この基地は訓練用の基地ないし〔武器の〕保管場所として使われている可能性もあると付け加えている。〔同誌の副編集長である〕ロバート・マンクス氏は、「ミサイルがテルアビブ及びテヘランを標的としていると断言することはできない。しかしもし発射態勢にあるのであれば、それらは〔中東の〕主要都市を標的としていることが予想される」と語る。

 同氏はまた、「サウジアラビアの戦略について、度を超えた憶測は控えたいが、しかしサウジアラビアがイランとも、またイスラエルとも良好な関係を有していないことは明らかだ」と付け加える。

 マンクス氏によれば、もしサウジアラビアにその気があるのなら、上記のような基地は核兵器の製造に利用することも可能だという。サウジアラビア治安機関〔の元〕長官のトゥルキー・アル・ファイサル王子は2011年に、必要とあらばサウジアラビアは核兵器を製造すると述べたことがあった。

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( 翻訳者:8411122 )
( 記事ID:30844 )