ヴァン湖内のアドゥル島・チャルパナク島で生息しているカモメが大量死した。ヴァン湖に生息し、カモメをはじめとする多くの鳥類が生息するアドゥル島・チャルパナク島で最近起こったカモメの大量死を、自然保護国立公園ヴァン支部とユズンジュユル大学(YYÜ)野生動物保護リハビリテーションセンターの関係者たちが調査した。
調査は、島で病気になり、死んだカモメから専門家たちによって採取された組織と血液サンプルをもとに行われ、カモメの死因が猛暑と食糧不足の影響であったことが特定され、島において発生した悪臭とそこなわれた景観を改善するため、カモメの死体は掘られた穴に埋められた。
島で何千羽ものカモメが生息し、そのカモメの2%が死んだと述べた自然保護・国立公園ヴァン支部長のユヌス・バクジュ氏は、およそ一か月前に市民からの通知をうけ、島での大量死の調査を開始したと述べた。
バクジュ氏によると、病気になり死んだカモメから採取された血液・組織サンプルはユズンジュユル大学(YYÜ) )野生動物保護リハビリテーションセンターで検査されており、鳥たちの間で伝染病が流行ったわけではないという。バクジュ氏は、島に生息するカモメの個体数が増えすぎていると述べつつ、さらに、「カモメは、人間を避けて、これらの島で繁殖するのを好むのだ。島には多くのカモメが生息しており、今回の大量死は全体のわずか2%である。今回の件は、例年通りの食料不足と猛暑によるものである。弱くて若いカモメが死んだ一方で、成鳥のカモメの死亡は今のところ確認されていない」と述べた。
島でのカモメの死体による環境汚染と悪臭を取り除くためにチームが結成され、死んだカモメたちは彼らの手によって掘られた穴に埋められたという。カモメたちは人間と共存する生き物であるが、繁殖期をヴァン湖内の島々で過ごすと述べたユズンジュユル大学(YYÜ)野生動物保護リハビリテーションセンターのセンター長である准教授ロクマン・アスラン博士は、アドゥル島だけでも150から200ほどの巣が見つかっていると話した。
アスラン氏は大量死が繁殖の最も盛んな時期に起こったことを指摘し、「我々はこの件において自然保護・国立公園ヴァン支部と共同で調査しているところです。食糧不足と猛暑を原因とする死がカモメたちの間で発生しています。我々はこの件について必要な調査を行っています」と話した。
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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:30867 )