エジプト:投資家の課題解決に向けた仕組みを研究
2013年07月19日付 al-Hayat 紙

■エジプト:投資家の課題解決に向けた仕組みを研究

2013年7月19日『ハヤート』

【カイロ:マールスィール・ナスル】

エジプトの通商産業大臣ムニール・ファフリー・アブドゥンヌール氏は、エジプト政府は同国経済活性化を最優先事項に位置づけることを明言した。その中で彼は、次の段階の政策は、国内からと外国からの投資を誘致するため、また投資家を安心させるため、適切な環境の整備に重点を置くと言及した。

また同様に、特に都市と産業地域における治安の回復と、エネルギー危機の解決のため稼働を休止しているエネルギー施設の再稼働、加えて、国の経済回復に寄与する新たな融資のメカニズムの整備にも、重点を置いている。

通商産業省と関連当局の指導部との会見において大臣は、以下のように指摘した。同省は輸出と産業の発展が直面している全ての問題や障害の検討や、産業と通商セクターへの投資を呼び込める環境づくりに向けた緊急解決策を見つける事に、熱意を傾けている。これらは、次の段階でプラスの成長率を達成するために今までに採択された、手続きと仕組み活性化することによって達成されるとし、国内外にかかわらず投資家と取り結んだ契約を完全に尊重することを強調した。

またエジプト経済は現在の段階を乗り越えられると強調し、特に、エジプトは高い成長率実現のため備えられた強いインフラを有していることを強調した。また以下のように指摘した。同省は投資家にとっての問題を解決するための如何なる決断も、採択を躊躇(ちゅうちょ)しないだろう。そのために省庁の幹部らには、遅滞なく重大な決断をすることを要求している。

(中略)

海外貿易の発展のための同省のビジョンに関して言えば、アブドゥンヌール氏が、政府はエジプトのさまざまな国家との貿易バランスの改善に向け尽力すると明言した。その手段は、輸出割合の拡大と輸入の縮小、締結された貿易協定の活用などだ。それに関しては特に、アラブ諸国間貿易自由協定や「COMESA(東南部アフリカ市場共同体)」が挙げられる。

同時に、海外市場におけるエジプト製品の競争力強化に寄与する、輸出部門支援計画の継続に対する同省の熱意を強調した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:尾崎仁美 )
( 記事ID:30879 )