石油を除くイランの貿易額、14パーセント減少
2013年07月07日付 Mardomsalari 紙
【経済部】イラン税関が発表した最新の統計から、今年度最初の3ヵ月間〔2013年3月21日〜6月21日〕におけるイランの対外貿易額が前年の同じ時期と比べて、14%以上減少したことが分かった。貿易振興機構の当局者は1392年〔2013年〕春期に、イランの輸出額が輸入額を上回ったことに対して、歓迎する姿勢を示しているが、その一方でこの間、国の石油以外の貿易にとって懸念すべき現象も起きている。それは、国の貿易の総量の減少である。
それによると、1392年最初の3ヵ月間に、国の石油を除いた貿易額(輸出額と輸入額)の合計は191億4600万ドルだった。この数字は昨年同時期比で、14.1%の減少だったことを示している。この時期のイランの石油を除いた輸出額と輸入額はそれぞれ、97億5100万ドル、93億9500万ドルだった。
結果として、国の石油を除いた輸出額は、輸入額よりも3億5600万ドル上回ったが、しかしその一方で、国の石油を除く貿易額の合計は、1391年の最初の3ヵ月間〔2012年3月20日〜6月20日〕に比べて、31億6200万ドルの減少だった。
他方、石油を除く輸出額が輸入額を上回ったことは、輸出分野の成長・強化を意味するのではなく、むしろ輸入が抑えられたためである。実際、今年最初の三ヵ月間で、国の輸入は重量で29.8%、額で26.1%減少した。その一方で、同時期の〔石油を除く〕国の輸出は、重量で15.6%、額で1.6%増加したに過ぎない。
これより前、鉱工業商業省の計画担当次官は、産業に必要な原材料の輸入が減っていることに懸念を表明した上で、「輸入が減ることは必ずしも良いこととは言えない。減少した分の一部は、国内生産者が必要としている原材料の輸入の減少によるものであり、こうした形での減少は食い止められなければならない」と述べていた。
その一方で、石油以外の国の貿易額が今年の最初の3ヵ月間で減少したことも、もう一つの懸念すべき出来事である。もしこうした事態が続けば、それは世界貿易におけるイランのシェア低下につながるからである。こうしたことは、最終的にはその他の国が世界貿易におけるイランのシェアを奪うきっかけとなるだろう。
これに関し、イラン貿易振興機構の副総裁は、今年に入って最初の3ヵ月間で石油以外の輸出が輸入を上回ったと明かした上で、「念願が叶ったのは事実だが、しかし輸入減の原因となった外貨をめぐる問題によって、イランの海外との貿易の総量に影響が及び、それが減少するようなことのないよう、気をつける必要がある」と述べている。
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( 翻訳者:8412306 )
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