イラン、凍結された資金で45万トンの小麦を輸入へ
2013年07月13日付 Mardomsalari 紙

 ロイター通信は、イランが海外の銀行で凍結された自国の資金を使って、約45万トンの小麦を8月渡しで購入したと伝えた。

 ファールス通信がロイター通信の報道として伝えたところによると、イランは先週にも、約50万トンの小麦を購入した。小麦・穀物ディーラーからのさまざまな証言によると、購入代金は凍結されたイランの石油輸出代金から賄われているという。

 あるヨーロッパ系の商社によると、イランは今週に入って45万トンの小麦を8月渡しで購入した。イランの最新の小麦購入はロシア及びバルト海地方からのものである。イランはまた、先月にも2週間かけて80万トンの小麦を購入している。

 小麦・穀物ディーラーによれば、イランが数ヵ国に保有する銀行口座にある石油代金を利用して小麦を購入することは、それがアメリカの制裁によって凍結されたものでも、ある程度可能だという。

 ロイター通信の報道によると、EUとアメリカはイランの核計画に圧力を加える目的で、イランの銀行・金融システムに対して制裁を科した。その一方で、イランはこれまで幾度となく、自国の核計画は平和目的であると表明している。

 ロイター通信は次のように報じている。

アメリカ及びEUによる制裁にもかかわらず、植物性・動物性食料品の〔イランへの〕輸出は禁止されていない。しかし、資金の移動に制約を加えるイランの銀行システムに対する制裁によって、イラン企業は国際銀行システムを利用して支払を行うことが、容易にはできなくなってしまった。ある貿易関係者はこのこと〔=凍結された資金を使って小麦を輸入できるようになったこと〕について、「これは新たな変化であり、かつ重大な変化でもある」と述べている。イランは今年夏にも、少なくとも300万トンの小麦を輸入する必要性に迫られるものと予想されている。


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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:30945 )