イスタンブル「市民公園」へ、速攻計画発表
2013年07月31日付 Radikal 紙


イスタンブルの市立公園建設に向けて二つの急展開があった。ひとつはイスタンブル広域市がメルテル区にある土地について、エムラク・コヌトゥ不動産投資信託の所有する区域を買い上げたこと、もうひとつは集合住宅局(TOKİ)主催の入札キャンセルだ。

イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は、メルテル区で計画されている50万㎡規模の市民公園建設計画を、プロジェクト発表から1週間あまりで大きく進展させた。

イスタンブル広域市は今週中に1億9600万TLと付加価値税を支払い、メルテル区にある土地のうちエムラク・コヌトゥ不動産投資信託が所有する区域を買い上げる。10万3000㎡規模の土地の所有権がイスタンブル広域市に移り、さらにヴェリエフェンディ競馬場周辺地域にある特定の不動産についても市有化への動きが始まる。

■集合住宅局(TOKİ)、入札無効に

市民公園に関するもう一つの進展は、TOKİの入札結果がキャンセルされたことだ。

イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は先週、ラディカル紙に対し、ゼイティンブルヌにアメリカのセントラルパークのような市民公園を建設すると話した。またトプバシュ市長は、バクルキョイ区とゼイティンブルヌ区にまたがる区域で行われるはずだった住宅地プロジェクトについて、入札結果を無効とすることを発表。これはエゲ建設の記者会見で昨日初めて明らかとなった。エゲ建設グループのイナンチ・カバダユ社長は記者会見で、「イスタンブル・バクルキョイ区画合同競売会」の入札結果が、エムラク・コヌトゥ不動産投資信託とイスタンブル広域市の間で開かれた話し合いの結果無効になったと述べた。
エゲ建設は、同地域を緑地として残す決定がなされたことについて、「イスタンブルのみなさんにお慶びを申し上げます。私たちのイスタンブルにとって素晴らしいプロジェクトが実現することと思います」と発表した。先月入札が締め切られた、TOKİエムラク・コヌトゥ不動産投資信託の所有する土地は、環境都市整備局が5億5300万TLでエゲ建設に売却を決めていた。メルテルの50万㎡の土地に公園が整備されるという情報は、ラディカル紙で大きく報じられた。イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は、この地域に該当するTOKİの入札を無効にすべく話し合いを進めていると述べていた。(これらの経緯を経て)エゲ建設が落札した入札が無効となり、二つ目の大きな進展となった。広域市は、これに続き土地収用の手続きを進めていく予定である。

件の土地は、バクルキョイ区とゼイティンブルヌ区にまたがる地域にあり、高速道路E-5線にも接続が可能だ。計画では商業用地とされており、建築物の高さがレベル2.50に制限される。市民公園建設に関する調整[条例]がイスタンブル広域市議会を今年7月11日に通過した。メルテルで緑地区域に整備されたテクゼン地域も地価の高い場所だった。現在入札が中止された土地も市民公園の一部として利用されることになる。またアクン・テクスティル社が所有する7万4000㎡の工場地や私有地についても、売却されイスタンブルの市有地になる予定だ。

新しいプロジェクトが完成した暁には、イスタンブルに歩道、遊園地、屋外コンサート場などが入ったおよそ50万㎡の自然区域が誕生する。ヴェリエフェンディ競馬場も加えると、この地域に100万㎡規模の広さを誇る緑地が形成されることになる。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:31018 )