一部の食料品の価格、昨年にくらべて2倍に
2013年07月22日付 Mardomsalari 紙

 中央銀行は、テヘランにおける一部食料品の小売の平均価格(期間:ティール月21日〔7月12日〕に至る1週間)を発表した。

 毎週発表されるこの報告の要点によると、「乳製品」グループでは無殺菌ヨーグルトの価格が前の週に比べて3.4%上昇したが、それ以外の品目では変動はなかった。また、鶏卵の価格は、0.7%下落した。

 また、「コメ」グループでは、一級国産米の価格が0.1%下落したが、二級国産米の価格は変わりがなかった。「豆類」グループでは、エンドウ豆が1%、ササゲが3.1%上昇したが、その他の品目では変わりがなかった。「生鮮果物」のグループでは、このグループに属するすべての品目が1.1%から9.9%下落した。「生鮮野菜」のグループでは、葉物野菜の価格は変わりがなく、キュウリは3.4%、トマトは2.2%、ズッキーニは6.6%上昇した。このグループに属するそれ以外の品目は、1〜9.2%下落した。また、羊肉は0.4%、牛肉・子牛肉は0.5%、鶏肉は4.2%下落した。また、砂糖や外国産のお茶、各種植物油などの価格に変化は見られなかった。

 この報告によると、ティール月21日に至る1週間のコメの価格は、前年の同じ週に比べて64.8%、鶏卵は49.5%、乳製品は22.2%、豆類は108.8%、生鮮果物は20.8%、生鮮野菜は84.4%、赤肉は54.4%、鶏肉は0.2%上昇した。また角砂糖、砂糖、茶、植物油もそれぞれ41.1%、100.8%、58.2%上昇した。

専門家、鶏肉・鶏卵の保証買い取りを新政権に進言

 畜産・養鶏業の専門家であるルーヒー=ゴドゥスィーニヤー氏は、「新政権は鶏肉や鶏卵の保証価格による買い取りを行うことで、これらの製品の安定した生産をバックアップし、生産者および消費者に害が及ばぬようにするべきだ」と提案した。

 アリーレザー・ルーヒー=ゴドゥスィーニヤー氏はイラン学生通信とのインタビューの中で、「養鶏産業は雇用創出や資本回転の面で、石油産業に次ぐ重要な役割を国内で有している。鶏肉や鶏卵といった商品は、廉価なプロテイン食材として、戦略的食糧の一つに数えられており、次期政権はこの産業に特別の注意を払うべきだ」と述べた。

 同氏は畜産業者らが次期政権に期待しているのは、安価な飼料を提供してほしいということであるとした上で、「公定外貨が廃止されたことから、生産者らは主に輸入に頼っているトウモロコシや大豆といった飼料の調達で困難に直面している。実際、外国為替相場の上昇によって〔鶏肉や鶏卵の〕生産コストが60%から70%上昇している」と指摘し、さらに「コストの上昇は、生産者らを資金不足に直面させている。それによって、〔鶏肉や鶏卵の〕生産現場は恒常的に休業し、これらの生産現場で働く労働者たちも失業を余儀なくされている」と続けた。

 同氏はまた、生産工場の効率化・更新が必要だと指摘し、「生産者らは老朽化した設備を依然として使用している」と述べた。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31026 )