テクノクラートたちの復帰:ロウハーニー、ベテランらを起用へ
2013年08月05日付 Jam-e Jam 紙

 第11期政権〔=ロウハーニー政権〕の経済チームの陣容が昨日、発表された。経済専門家らは、この陣容に対して期待に満ちた眼差しを向けている。

 第11期政権が提出した閣僚名簿の経済チームの陣容を総体的に眺めて気がつくのは、彼らのほとんどが古くから活躍する老年の、酸いも甘いも噛み分けたテクノクラートたちだ、ということだ。彼らは過去16年間、つまりハーシェミー=ラフサンジャーニー政権とハータミー政権で経済政策にかかわるポストに就き、それ以前も、つまり「強要された戦争」の時期にも、経済関連以外のポストで活躍してきた人々である。

 そして今、ハサン・ロウハーニー大統領はこうした幹部たちを選び出し、数年ぶりに以前のポストへと復帰させようとしている。その典型が、ビージャン・ナームダール=ザンギャネ石油相候補であり、モハンマド・ホッジャティー農業ジハード相候補、モハンマド・レザー・ネエマトザーデ鉱工業商業相候補、アッバース・アーホンディー道路都市整備相候補である。

 それ以外の経済ポストにも、過去8年間いかなるポストにも就いていなかったか、あるいは経済関連以外のポストに就いていたものの、しかし関連部門にかかわってきた経歴・経験を有した人物が指名されている。経済相候補に指名されたアリー・テイエブニヤー、通信相候補に指名されたマフムード・ヴァーエズィーなどがそれにあたる。

 以上のように、第11期政権の経済チームの陣容は建設政権〔=第5〜6期ラフサンジャーニー政権、1989〜1997年〕や改革政権〔=第7〜8期ハータミー政権、1997〜2005年〕のそれと大きな違いはなく、以前活躍した(そして一部は老年の)テクノクラートたちが再び一堂に会したという趣を呈している。ロウハーニー新大統領はイランの現在の経済状況を考慮して、最近とみに世論の注目を集めるようになった経済関連省庁の司令塔を、リスクを冒して、あまり知られていない人物、あるいは若手の人物の手に委ねるのを避けたいと考えたように思われる。

 こうしたことから、経済の専門家らは総じて、このチームのパフォーマンスに対して期待に満ちた視線を送っているのである。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31142 )